これを観れば間違いなし! プロサーフカメラマンが選ぶサーフムービー #2
サーフカメラマンの川名健太です。
今回は前回に引き続き、オススメのサーフムービーについてご紹介させていただければと思います!
私自身、サーフムービーに関して約10年を超えるサーフィンライフのキャリアにおいて一番と言っていいほど目を通してきた物だと思っております。
人それぞれサーフムービーの活用方法は様々だと思います。
好きなサーファーのライディングが見たい、動きを勉強したい、流れている音楽が好きだから、、Etc
もちろん私もサーフフィルマーとしてのキャリアを始めるまで全てが該当していました。
カッコイイ・オシャレ・シネマティック、、そんなサーフムービーはサーフィンのジャンルは関係なく思わず見入ってしまいますよね。
ショートボーダーがロングボードのフィルムを見てロングボードを始めた、なんて事もありますしその逆パターンも一緒です。
オルタナティブなサーフボードのフィルムを見てその板が欲しくなってしまったり、、そんな影響力を与えるのもサーフムービーの存在あっての事でもあるのです。
今回ご紹介するサーフムービーに出会ってから自分自身のサーフィンに対しての価値観だったり感性といったものが変化したと言っては過言ではないほどの作品だったのです。
とにかく色々なモノが衝撃だった、、、
今まで見たことのないアクションやエアー。
そして彼が放つスタイルなど、、とにかくカルチャーショックを受けたのを鮮明に覚えています。
Analog から2010年にリリースされたこちらの作品
NOW.
film by Riley Blakeway… featuring Chippa Wilson
オーストラリアの世界的フリーサーファーChippa Wilson(チッパ・ウィルソン)が衝撃的なデビューを果たしたこちらの作品。
遅咲きで知られるチッパはメインスポンサーのANALOGと契約したのが21歳の時。
一般的なサーフシーンでは遅めなチッパだがすでにエアーのスキルは世界トップレベルであった。
この作品ではその得意なエアーをオープニングから炸裂させ度肝を抜かされた。
特に印象的だったのはエアーの種類と難易度。
フリップやショービットなど、まるで海の上でスケートボードをしているかのようなアクションは他のサーファーより頭一つ抜けていた。
そしてクリスチャン・フレッチャーを彷彿とさせるタトゥーだらけのスタイルながらクールに洋服をオシャレに着こなす。
一見パンチの効いたルックスだがセンスのあるスタイルは当初から際立っていた。
映像もどこかクラシックな作りながら最新のエアーが展開されるというコントラストな作りもまたカッコイイ。
作品として素晴らしいのはもちろんの事、自分自身の感性が一つ大きく変わったサーフムービーであった。