こんなサーフボード見たことない!歪な形をしたHyden Shapes「VIRTUE」
目次
はじめに
サーフィン系YouTuberプロサーファーの粂悠平です。このコーナーは、僕らが週一回交代で記事を書いているプロダクト「KumeBro’sおすすめアイテム」のコーナーです。
これまでもKumeBro’sのオススメコーナーで紹介させていただきました、サーフィンをより快適に過ごすためのアイテムの数々。
僕らKumeBro’sもこのコーナーをやらせてもらうことになってから様々なアイテムを試し、良いなと思ったものを皆様に紹介させていただいています。
読者の皆様の中には「使ったことあるよ」という方もいるかもしれませんが、粂悠平が衝撃を受けたサーフィンをより快適にするアイテムを今回紹介させて頂きます。
※今回の記事は粂悠平個人の感想が強く入っていますので、ご了承下さい。
これまで、KumeBro’sのおすすめコーナーでも様々なサーフボードを紹介してきました。
小波用、オールラウンド、パフォーマンスボードと並のコンディションに合わせたボードセレクトができるようになりました。
また近年流行りの、ツインフィンやオルナタティブと言ったトライフィンとは違った乗り味を楽しむサーファーも増えて、ますます十人十色のサーフィンの楽しみ方が増えました。
そんな中、数週間前にKumeBro’sのYouTube撮影の時に企画で使った超有名ブランドオーストラリアブランドのHyden Shapesからリリースられた2023年新作モデルが衝撃のサーフボードだったので、今回の、KumeBro’sのおすすめコーナーではそのサーフボードを紹介していきたいと思います。
謎多きサーフボードの真相
某有名サーフショップのデータを参考にすると、一般サーファーのサーフボード購入率で高いのは小波用サーフボードだそうです。
やはり、日本の波は力が弱く、日頃から波のコンディションがいいわけではないと言う理由で、小波用サーフボードが選ばれるのだと思います。
もう一つの理由は、小波の時のほうがサーフボードの性能が出やすい(サーファーが感じやすい)と言うことだと思います。
小波の力のない波では、テイクオフが早い、ライディング中にボードが走る、動かしやすい、安定性が高いと言うように、誰でも簡単にボードの性能を感じることができます。
そのため自分に合った小波用ボードを探すサーファーが多いのだと思います。
それに伴い、サーフボードブランドも毎年小波ボードの開発に力を入れていて、形、材質、フィンの枚数などを工夫して、より良いボードの開発が進められています。
弟の粂浩平が手がけたSuper brandのシリアルトライも究極の小波用ボードとしてリリースされています。
今回僕が紹介するHydenShapesのサーフボードも小波用としてリリースされたボードです。
このボードのデータがほとんど日本にないので、今回のインプレッション記事は日本初と言ってもいいと思います。
KumeBro’sの動画にも出演したことで多くの視聴者様からも、あのボードどうなの?という質問を受けますので、皆様の疑問にもお答えできる記事となると思いますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
HydenShapes「VIRTUE」
今回KumeBro’sのおすすめコーナーで紹介するアイテムはHydenShapes「VIRTUE」です。
HydenShapes「VIRTUE」は小波用ボードとしてリリースされています。VIRTUEの最大の特徴は、この見たことない歪な形をしたアウトラインです。
普通のサーフボードと比べても一目瞭然で、一般的なレールラインとは全く違ったアウトラインを持っています。
HydenShapes公式ホームページによるとVIRTUEは粂浩平も愛用するヒプトクリプトをより小波用に改造したと書いてありました。
なので、ノーズエリアのアウトラインはヒプトクリプトに似ています。
ノーズは特徴的なイーグルノーズが採用されていて厚みをしっかり残してあります。
ノーズエリアの幅はしっかりと取ってあり、ノーズからセンターレールはボキシーレールです。
一般的なボードと違い、テールにかけて抉れるように一度窪み、ウィングを挟みラウンドテールでフィニッシュすると言う独特なアウトラインが搭載されています。テールの方のレールはやや落ち気味のミディアムテーパーが採用されています。
僕も記事を書きながら。こんなボードレビュー初めてだなーと思いながら書いております笑
写真で見ていただいたらわかるように1発でボードの形が普通でないのがわかると思います。
フィンは5プラグなので、トライフィン、クワッドの2Wayで楽しんでいただけます。
VIRTUEの乗り方
VIRTUEは前足のエリアに浮力があるので、センターの浮力をうまく使うことでサーフボードの滑走感を体感することができます。
センターエリアに比べ、テールエリアはアウトラインは細めでレールは薄めなことから、かなり操作性が高くなっています。
このことからわかるのは、前足荷重のサーファーにあったサーフボードだと言うことと、前足に荷重でサーフィンすることがサーフボード性能を引き出す乗り方だということです。
センターに力を加えることでボードはスピードに乗ってくるので、むやみにパンピングなどを加えず波の力を利用することが大切です。
ここからは僕の個人的な感想が多く入ってきます。
HydenShapes公式ホームページにはVIRTUEは小波用と記されていましたが、僕が乗った感覚、小波用特化というようには感じませんでした。
多くの小波用ボード力のない波対策のためテールエリアまで厚みを残し、テール幅も広めです。
ですがVIRTUEはテールエリアに浮力がないので小波専用ボードと比べると推進力が低い印象を受けました。ですが、操作性は抜群にいいので膝から腰のような超小波ではなく腹以上のパワーレスな波で性能を発揮したんです。
波に少し力があれば、VIRTUEの推進力で十分加速し、VIRTUE独自の操作性により、簡単にアクションに持っていくことが出来ます。
この高いアクション性はどんなサーファーにも感じていただけると思います。
こんなサーファーにおすすめ
・フロントフッターの(前足荷重でサーフィンをする)方
・腹以上のトロイ波で走るし動くボードをお探しな方
・シンプルにVIRTUEが気になる方
フィンも5プラグなので、トライ、クワッドと楽しめますし、僕はツインスタビも使用したのですが、水の抜け感と操作性がVIRTUEとマッチしてとても面白かったです。
様々な遊び方ができるのがVIRTUEです。
こんな人に合わない
・テール荷重なサーファー
・小波用をお探しのサーファー
さいごに
本当にこんなサーフボードは見たことありませんでした。最初に見た時、何かの間違えではないかと目を疑うようなアウトラインに戸惑いましたが、乗ってみると見た目とは裏腹に、パドルの際の不安定感などはなくクセのないサーフボードでした。
見た目の歪さは気にせずに、自分の使用用途に当てはまるかだけを考えて選んでいただいて大丈夫です。
少し見た目に違和感はありますが、来年にはオーソドックスなサーフボードになっているかもしれません。
ひと足先に時代の流れに乗ってみてはいかがでしょうか?
それでは怪我の無いようにサーフィンを楽しみましょう。粂悠平でした。
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【兄、粂悠平】【弟、粂浩平】
湘南茅ヶ崎出身の兄弟プロサーファーとして活動しています。
主な活動は、
●プロサーファー初のYouTube「Channel KumeBro’s 」にて毎週金曜に動画を配信中!
●サーフィン雑誌「サーフィンライフ」で、KumeBro’sの連載ページを制作!
●サーフウェブメディア「Quiiver」にて連載企画KumeBro’sのサーフアイテム記事を制作!
●地上波テレビ神奈川にて初のサーフィン番組KumeBro’sプレゼンツ「NaluTrip 」を制作!このラジオでは、
サーフカルチャー、サーフィンのテクニック、サーフアイテム、プロサーファーをゲストに招いたトーク、そして僕たちの本音トーク!
サーフィンを知るきっかけとなり、サーフィンが好きな方々にも楽しんでもらえれば嬉しいです。
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