サーファーだからできる、自然旅行へ

はじめに

こんにちは。プロサーファーの松野陽斗です。
かれこれサーフィン歴も20年ほどになり、全国各地・海外も含めて訪れた土地はたくさんあります。思い返してみるとそのほとんどがサーフィンをするために尋ねた土地であり、家族もサーフィンをすることから旅行=サーフトリップと頭に埋め込まれています。
サーファーなら誰しもが想いを馳せるトリップ。
どんな波が待っているのかはもちろん、現地のおいしい食べ物・人・文化などなど
近場・遠方関わらずプラスαでその人が求めるコンテンツがあるのもトリップの醍醐味だと思います。
ですがそんなサーファーのトリップ、世間一般の人がする「旅行」とは少し違います。。。
そこで今回は、まだサーフィンを始めたばかりの方や、まだサーフィンをやったことのない方へオススメする
サーファーになったからできる非日常旅行をお伝えしていきたいと思います。

あくまでも自然任せ。うねりとともに行動する

まず、サーフトリップになくてはならないものは言うまでも無く波です。
サーフィンは波に乗るスポーツ。サーファーは良い波に出会えること一心でトリップをします。
普通の旅行だと観光地や食事などを求めて行動すると思いますが、サーフトリップに関してはそれらは二の次。海外へ行くのも良い波が立つ土地、国内でも早朝の最高な波を求めて夜中から車を走らせます。
もちろん、いつどこでどんなコンディションになるかは分からないので念入りなプランを練るといったものは基本的にありません。
台風に向かって波を求める人もいますし、予定していた行き先も直前に変わることもあります。波に合わせたトリップになるので、朝昼コンビニ弁当も当たり前です。
それくらい良い波に乗るためにサーファーは必死なのです。
ただひたすらに良い波を求める、言ってしまえば単調な旅のように感じますが、そんなシンプルなトリップから得られる副産物はたくさんあるのです。

自然の中で過ごせる、ショートエスケープトリップ

お勧めしたいトリップの魅力として、波を求める次に自然の中で過ごすことが多いと言うことがあります。

国内においても人里離れた海岸へトリップへ向かったり、良い波が立つサーフスポットには必ずしも人気の多い場所だけではなく、かなり辺鄙な土地へ行くことも良くあります。
また海外だとガイドブックにも載っていないようなビーチや現地のグルメもあり、サーフトリップだから可能にする普段の生活で経験できないような特別な時間を過ごすことができます。

鬱蒼とした人間の流れはなく、ただひたすらに自然に委ねる日々です。
海だけでなく緑も綺麗な土地、そして目的地ならではの自然を感じます。
普段の社会の生活からは逸脱したエスケープトリップ。
無理にスケジュールを組まなくても、もともと「波に合わせる」という自然に身を任せている旅だからこそ、時間に縛られるというストレスも少なく過ごせます。
これは、その場にいるだけでデトックスをしているような感覚です。
自分の場合は花屋として働いているので、自然に関しては人よりも敏感になっている部分もあるかと思います。オーストラリアやインドネシアなどには変わった草木や実を持った植物も多いので、海に向かっている時や車に乗っている時も植物に注目してしまいます。デザートで出てくるフルーツにも「こんな綺麗な色をしているんだ」と感心してしまうほど。。。

トリップを通じて自然の中で自分の趣味や興味を引くものに出会えるのも自分が生きていく中で大きなエッセンスになっています。

サーフトリップを人生の糧に

トリップの形は人それぞれあると思います。
サーフィンを仕事としていい映像を残す為にトリップする人もいれば、娯楽で家族や友達とサーフボードを積んで車を走らせる人もいますよね。
ここで自分が一番伝えたいのは、人生の中でそれまで夢中になれるものを持っていることが本当に生活のサイクルを豊かにしてくれると言うことです。
近場でも、週末にサーフィンに行くルーティーンを作れればそのために1週間頑張れますし、1年に1回海外トリップを計画すればあの波を乗れるようになりたいと練習する気になると思います。
プロサーファーとして思うのは、自然と体を共にするサーフィンがそうやって気持ちをポジティブにするツールになってくれれば嬉しいです。
是非次の休みは海にサーフトリップへ出かけてみてください。
きっと良い波が待っているはず。

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