オーストラリアの植物達 プロサーファー松野陽斗
こんにちは。プロサーファーの松野陽斗です。
今日は僕が大好きなオーストラリアの植物たちの話をしたいと思います。
小さい頃からサーフィンしかしてこなかった自分にとって、オーストラリアは絶対に行きたい国の一つでした。
昔見ていたサーフムービーには必ず出てくるし、毎年世界大会の初戦が行われるので、ほぼ毎日その映像を繰り返し観て勉強して過ごしていました。
サーファーとしての目線でしかオーストラリアという国を知らなかったし、サーフィン以外のオーストラリアを見る気もありませんでした。
ですが、花屋で働き出してからは、もっと身近にオーストラリアという国に触れることが増えたんです。
皆様がイメージする花屋で揃えてある花といえば、バラやチューリップ、ユリなどいわゆる花らしい植物が並んでいるんだろうなと思います。
実際には枝物や実物葉物と、切りがないくらいの種類の植物があります。
実はその中にオーストラリアから来る植物たちも沢山あるんです。
美しい植物たち
これらの植物達は実際目にしても花なのか実なのかよく分からないのもあるのですが、どれも個性的で力強く芯のある植物が多いんです。
例えばバンクシア。
オーストラリアでは50種類ほどが自生しているらしく、形も様々です。
日本にも切り花として普通に流通していて、なんとも言えないアクセントがあります。
そして意外にもオーストラリアの葉物と言えばユーカリ。
実はこの植物は、コアラが食料としている事で有名な葉っぱです。
その数は約600種類もあり、自分が見たことある中でも葉の形が違ったり匂いがあるのとないのもいたり、それぞれが違って面白いんです。
蕾の形も色々でまんまるのもあれば星形みたいのもいたり。その個性が可愛かったりするんですよね。
ここではまだまだ言い切れない位沢山の植物がオーストラリアからやって来るのですが、自分が実際に行って目にして感動したのは、それらが普通に道端に生えていること。
自分たちが普段仕事として売る植物がすぐそこにあるんです。
湘南で言う松林といった所でしょうか、ユーカリやバンクシアの木、オリーブの大木などが街中でも海沿いでもどこにでもあるんです。
植物と街と人と海全てが繋がっている
オーストラリアに行ったことがある人は分かると思いますが、その自然の広大さに心を打たれる人も多いと思います。
人が住む街も自然の中に置かせてもらってるようで、また人間もその恩恵を浴びて暮らしているようで。
少し街を離れると緑だけの世界がすぐに広がってきます。
そして、何と言ってもサーフィンとマッチする部分がそこにあって、
オージーのサーファーが波に合った綺麗な乗り方をするのは、自然が日々の生活に豊富にあることがバックグラウンドにあると思うんです。
陸にいる間と海にいる間の境界線が薄いと言うか、滞在していると生活環境と海・緑が溶け合っているかのような印象を持たせてくれます。
オージーと植物達の似ていること
オーストラリアに自生する植物たちのように、サーファーも個性豊かで形にはまらない人も多いんです。
様々な植物が進化の過程で身に付けた今ある形や生態と、現地のサーファーが感性を磨き続けて出来上がった歴史やスタイルも、オーストラリアの1つの大きな自然のくくりの中で産まれたのなら共通する部分もきっとあると、勝手に納得させられるんですよね。
自分にとってオーストラリアに行けたことは大きな出来事でした。
今はコロナでいつ海外へ行けるかも分からない状況ですが、いつかオーストラリアへ行ける日が来るならもっと色んな場所の波と植物探しの旅に出かけてみたい。
ぜひ皆さんにも緑豊かな自然にもう一歩踏み込んでオーストラリアを見てもらえたらなと思います。
ご拝読ありがとうございました。
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