これは絶対乗ってみたい!HYPTO KRYPTOのツインフィン!
目次
はじめに
サーフィン系YouTuberプロサーファーの粂浩平です。このコーナーは、僕らが週一回交代で記事を書いているプロダクト「KumeBro’sのおすすめアイテム」のコーナーです。
僕らのYouTubeでは、これまでも色んなサーフアイテムを紹介しているのですが、映像ではなく記事としても書いていこうと思っています。
動画は見たけど、記事としても見てみたいって方にも楽しんでいただける様な記事にしていきたいなと思っています。また動画ではお伝えしていない、そのサーフアイテムの説明なども僕目線にはなりますが、記事では書いているので合わせて読んでみてください。何かお役に立てたら嬉しいです。
HAYDEN SHAPES
今回はHAYDEN SHAPESのHYPTO KRYPTO TWIN についてご紹介させて頂きます。
もともとHAYDEN SHAPESを知っている方だったら、HAYDEN SHAPESと聞いてすぐにピンと来るのはHYPTO KRYPTOではないでしょうか?
このHYPTO KRYPTOはSTAB Magazineの人気イベント、世界で最も優秀なサーフボードを決める”Surfboard of the Year”で2014年、2015年と2年連続受賞をし、”2014グッドデザイン賞 Australia”にも選ばれています。少しサーフボードの事を調べたらすぐに出てくるのがこのHAYDEN SHAPESのHYPTO KRYPTOです。それだけ名作って事ですね!
実際に僕もこのHYPTO KRYPTOに乗っているのですが、その性能は驚くほど高いです。
そして『唯一無二』な乗り味なのです。一見、ボテッとした丸っこいアウトラインから小波用ボードのように見えるのですが、肩〜頭ぐらいのサイズでもしっかりと波に乗れるのは不思議な感覚で、しっかりと走るけどコントロール性も高い、そんな汎用性の高いボードになっています。
近年驚くほどの進化スピードでサーフボードの性能も上がっています。毎年NEWボードがリリースされる度にそのテクノロジーには驚かされていますが、このHYPTO KRYPTOはリリースした年の2014年からその輝きは衰える事を知らず、今なお不朽の名作として人気なサーフボードになります。
そんなHYPTO KRYPTOですが、今回僕がご紹介するのはHYPTO KRYPTOのツインフィンversionです。僕はHYPTO KRYPTOのファンなのでこれは乗ってみないと、と思いHYPTO KRYPTO TWINに乗ってみたのですが、この性能がこれまた高かったので今回はHYPTO KRYPTO TWINについてご紹介させて頂きます!
HYPTO KRYPTO TWINとHYPTO KRYPTO の違い
一番の違いはトライフィンからツインフィンへの変更。これはフィンが3本だったのが2本になっている事です。通常のHYPTO KRYPTOはトライフィンセッティングのため、アクション性が高く、ターンの時に強い負荷をかけてもテールがルースしないようになっています。
※ルースとは?フィンが抜けてしまい、サーフボードがスライドしてしまう事
HYPTO KRYPTOはトライフィンセッティングの為、エアーやリバースなど、テールを強く蹴り込んだ時でもしっかりとホールドしてくれるようになっています。一方HYPTO KRYPTO TWINは、ツインフィンセッティングの為、テールでのホールド力は低くなってしまうのですが、ツインフィン特有のスピード感を感じられます。
本当に簡単に説明すると、アクション=HYPTO KRYPTO、 ターン=HYPTO KRYPTO TWINのような違いがあります。ですが、HYPTO KRYPTO TWINがすごいのはツインになった事だけではなんです。。
HYPTO KRYPTO TWINの作り
アウトライン
少しタイトにしたスワローテールのアウトライン。HYPTO KRYPTOよりもワイデストポイントが前寄りに設定され滑り出しも早く、小さい波での対応力が高いです。そしてタイトなスワローによりコントロール性も高くトライフィンから乗り換えた場合でもしっかりとアクションできるようなアウトラインに仕上がっています。
ロッカー
ロッカーバランスはエントリーからテールにかけて全体的に緩い曲線を描き、胸の下のボリュームも十分につけることで、ロッカーとのマッチングにより速いテイクオフが可能で、緩い斜面においても波を捕まえ易いバランスに仕上がっています。そしてノーズロッカー、テールロッカーはリフト感を低めに設定されており、幅広いコンディションで使用出来るオールラウンド性を高めています。緩慢な波や小波においても波をキャッチし易く、小波でも対応できるようなロッカー形状になっています。
コンケーブ
コンケーブはエントリー付近はほぼフラットでセンターから浅めのシングルが施されサイドフィン付近でダブル、テールエンドでVEEと繋がっています。ローロッカーで幅広のボードなので、接水面が多くスピードを維持しやすくなっています。
レール
レール形状はセンター付近は十分なボリュームがありますが、全体的にかなりテーパーに仕上げられています。ドライブ性がありながらもコントロールし易くパフォーマンス性も高めているレール形状です。
この作りから分かるように、小波でもしっかりと走るようなボードに仕上がっています。HYPTO KRYPTOよりもより小波での対応力が上がっているのは日本のサーファーの方には嬉しいアップグレードですね!
実際に乗ってみて
このHYPTO KRYPTO TWINを実際に乗ってみて、感じたことは『トライフィンに近い!』です。通常のツインフィンよりも全体的なアウトラインが細いので、アクション性が高くなっています。ツインフィン特有のフロー感というよりも、ツインフィンの乗り心地でアクションできるボードになっていました。
HYPTO KRYPTOよりフロー感とレールターンを楽しむことが出来るし、従来のHYPTO KRYPTO同様アクションもできる、そんな贅沢ボードです。しかし、良いも悪いも、両立しているという事は、トライフィンにもツインフィンにも、どちらにも寄っていないという事なんです。トライフィンでバチバチにアクションしたい!と思う方は従来のHYPTO KRYPTOをオススメします。そしてアクションはしないからツインフィンのフローな乗り心地でゆったりサーフィンしたいと思う方は別のツインフィンをオススメします。ですが、その両方とも楽しみたい!という欲張りな方にはとてもマッチするサーフボードだと思います。
ツイン特有のフロー感から従来のHYPTO KRYPTOのアクション性を継承しているので、しっかりとアクションも出来る。そんなサーフボードでした。
最後に
このボードに合うフィンだけお伝えさせてください。アクション性が高いツインフィンなんで、是非アクションができるフィンを合わせてください!キールフィンやモダンフィンではなく、パフォーマンスツインやパワーツインを合わせることにより、より一層アクションする時の反応が良くなります。
アクションできるツインボードにはアクションできるフィンを合わせる!これで一度乗ってみてください。冒頭にもお伝えした通り、僕はHYPTO KRYPTOが大好きです。
なのでこのHYPTO KRYPTO TWINの乗り心地も非常に気に入ってます。
乗り味をそのまま継承してくれているのはファンとしてとても嬉しい作りですよね!
HYPTO KRYPTの乗り心地が気に入っているサーファーには是非一度乗って頂きたいと思います!
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【兄、粂悠平】【弟、粂浩平】
湘南茅ヶ崎出身の兄弟プロサーファーとして活動しています。
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サーフィンを知るきっかけとなり、サーフィンが好きな方々にも楽しんでもらえれば嬉しいです。
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