ロングボード / ミッドレングス フィンの選び方

プロロングボーダーJulian Hopkinsです。

今回の記事ではフィンの選び方のHow toというよりは、実際に私がどのようにしてフィン選びを行なっているかをシェアさせて頂きたいと思います。
何かしら皆様のヒントになる部分があればと思います。

また、ロングボードのフィン選びを中心とした記事ですが、シングルスタビライザーのミッドレングスを使用している方も参考になる部分はあるかと思います。

左、トライフィン。右、シングルスタビ(2+1)。

ミッドレングスの板なんかですと、どちらのパターンもありこの記事はシングルスタビを念頭に書いています。

|自分の目指しているライディングと波にあわせたフィン選び

数ヶ月前に、ややサイズのある波用(ハラ〜アタマぐらいを想定)のロングボードを手に入れたのですが、ずっとスモールサイズが続いており、なかなか板を乗り込めていなかったため、使用していたフィンセッティングがベストなのか自信の無い中で暫くその板に乗っていました。

ところが、自分がその板で波に乗っている動画を見た時に少しイメージと違って、ターンで引っかかっているようなクイックに動かせていない印象を受けました。

板自体のフィーリングは良いので、

”きっとフィンセッティングがまだその板のポテンシャルを引き出せていないのでは?”

と感じ、久々にムネぐらいのロングライド出来る良い波が立った時に、それぞれ5種類ぐらいのセンターフィンとサイドフィンを浜に置いておいて、20分サーフィンしてはフィンを交換し、各フィンセッティングと板の相性を確かめながら、自分的にベストなフィーリングを特定するセッションを行ないました。
この時に乗りながら具体的に気にしていたのはノーズライディング、特にハングテンの時のホールド、ラウンドハウス・カットバックをした時の板の回り方、ボトムターンに入る前の細かなラインの修正のしやすさ、トップターン時の板の返り方で、どのフィンセッティングがそれらの項目を最もバランスよくこなすかを確認していました。
コンパクトで割と掘れるセクションやフェイスが開いて大きなカットバックができるセクションが混在するような波だったので、オールラウンドにワークするセッティングを探すには適したコンディションだったかと思います。

Video footage: Mar

先日のセッションではありませんが、このカットバックとハングテンがバランスよくできるフィーリングのフィンを私は探しています。

海外のプロサーファーのフィンセッティングを見ていると、センターフィンに対して結構ボリュームのあるサイドフィンを組み合わせているのをよく見かけ、私はそういったパワーサーフィンに憧れているので、この1年ぐらいはなるべく大きなフィンをつけるようにしてサーフィンをしていました。

ボードに対してフィンのボリュームが増すと、自分の印象としてはノーズライド時の安定性(テールが波にしっかりロックされてスピードの出る感覚)、パドルやライディング時の直進性とスピード、ターン時のドライブ(ターンから得られる加速性)は向上するイメージですが、一方でターンによる回転半径が大きくなり、クイックに板を動かすことやラインの細かな微調整が困難になる印象です。

海外の波の様にフェイスが大きく、太いドライブのきいたラインを描ける様な波では大きいフィンがマッチすると思うのですが、日本の波のようにコンパクトである程度クイックなボードコントロールも求められるコンディションでは、もう少し小さめのフィンでルースなセッティングがマッチするように最近は思えてきました。

そもそもフィンの大きめと、小さめについては、私はセンターフィンの大きさではなく、あくまで3本のフィンの合計の面積で大きい、小さいを判断しています。

また同じ様な面積のフィンでもベース(板に一番近い部分)の幅が広かったり、フィンの素材が固かったり、サイドフィンに関してもフィンの内側にフォイルが入っていたりすると、安定性やドライブ性が増し、見た目の面積以上に「大きい」フィンのように感じられる場合もあるので、あくまでライディングしていてどれだけ抵抗を感じるかで「大きめ」のセッティング、「小さめ」のセッティングと自分の中で整理しています。

参考URL:https://www.boardcave.com/the-surfers-corner/the-surfboard-fin-guide

更にはシングルスタビライザーの場合、フィンの組み合わせに加えて、センターフィンを前後に動かすことによる微調整も可能です。

フィンボックスの中で後方に動かすことで、よりドライブ感が得られ、前にずらすとよりクイックな動きがしやすくなります。

私の場合は板の中央からもレールを使ってある程度ボードをコントロールしたいので、あまりフィンを後ろに下げるということはせず、ドライブ性を上げたいのであれば、フィンを大きくしてその感触を得られるようにしています。

|それぞれの板に合うフィンとは

まわりの友人達にこの長さの板だったらどれぐらいの長さのフィンが合いそうかと聞かれることがあります。

何フィートの板だったらだいたいこれぐらいという目安は、フィンを製造しているメーカーのホームページにも書いてあったりもしますが、板は長さ以外にもテールの幅やレールの形状、どのようなコンケーブが入っているか、フィンボックスがついている位置等でどういったフィンがマッチするかはかなり変わってくると思います。

ですので、初期投資は必要ですが、センターフィンは1インチきざみぐらいで少なくとも2〜3種類、サイドフィンも大、中、小と3種類ぐらいは所有し、それぞれの組み合わせを試しベストなフィーリングをご自身で見つけていくしかないのかなと思います。

まだ、フィンの違いなんて分かるレベルじゃないと思われている方もいるかもしれませんが、例えばサイドフィンを変えずにセンターフィンだけ1インチ小さくしたらパドル時になんとなくテールがぶれやすい感覚が生じたりとその辺は体感できるかと思います。

板と同じぐらいフィン選びも重要だと思いますので、今言ったその感覚からスタートして、自分のしっくりくるフィンを探求して頂ければきっと道具に対する理解も深まり更にサーフィンが楽しくなるんじゃないかなと思います。

|最後に

私は長年サーフィンをやってきた中で、気付いたらとんでもない数のフィンをコレクションしてしまっていました。(笑)

最初はお金は掛かりますが、フィンは板よりも丈夫で長持ちもし一生ものですので、好奇心をもって少しずつ色々変化を試して頂ければと思います。

私の車の中に常時積んであるロングボード用のフィン。

↓↓ Julianさんの過去記事はこちらからどうぞ ↓↓

 

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