サーフィンの試合の見方/ プロサーファー 水野亜彩子

プロサーファー水野亜彩子です。

サーフィンというスポーツを知っている方は多いですが、サーフィンの試合となるとどのように勝負しているの?とルールを知らない方も多いかと思います。

はじめに

近年、私は解説者という立場で試合に参加しているのですが、本日は皆様にサーフィンの試合の見方や楽しさを知って頂きたく、この記事を書かせて頂きました。

サーフィンは他のスポーツと違ってステージが動くフィールド、要するに自然という事もあります。

同じ波は来ない状況の中で、良い波が来ている場所に選手が動いたりと自身のポジションが非常に広いので、少し難しく感じる方もいらっしゃると思います。

選手側としては、波に乗って点数を競ったり、また駆け引きがあったりとゲーム性があり普段の練習とは異なる感覚で挑めるので面白さを感じます。

観覧する側としても、サーフィンのルールをより詳しく知ることにより
試合の見方も変わりますので、是非この記事を通して知っていただければ幸いです。

|サーフィンの試合のルール

サーフィンの試合はトーナメント式で基本行われ、波のコンディションで変わったりします。
大体1ヒート、20〜30分となっています。

1ヒート2〜4人がそれぞれゼッケンを着用し、フォーンの音が鳴ったら、斉に海へ入り試合が行われます。

3〜4人での試合ですと2人が次のラウンドへ勝ち上がり、2人のヒートだと勝者が次のラウンドへ勝ち上がることができます。

基本的には審査員が5人おり、岸からジャッジスタンドという海を見渡せる高台から採点しています。

1本のライディングでの最高得点が10点となっており、各ジャッジの最高得点と最低得点を除いた残りの点数の平均がそのライディングに対する点数となります。

制限時間の中では、乗った全てのライディングが審査員に採点され(マキシマムウェーブといって本数に制限がある試合もあります)、その中の高い点数の2本、ベスト2ウェーブ1本の最高得点が10点なので2本で20点満点の合計スコアが高い選手が勝つことができます。

例えば一本とても良い点数を持っていても、2本目が極端に少ない点数だと合計点で試合に負けてしまうこともあります。

ジャッジが点数を付ける際に見ている部分が、スピード・パワー・フロー。

特にポイントとしてはリスクのある際どい場所で難易度の高い技を繰り出してくるのか。
また、その次の技をする際のつなぎがいかにスムースで無駄のない動きで次のセクションに向かい、最初と同じ技では無く、違うバリエーションのある技を決めてくるのか。
というところが高得点に繋がっていきます。

|洞察力や判断力が大事になってくる

他のスポーツと違う所は自然相手のスポーツなので高い点数が出せる良い波を自分で探さなければいけません。
ここには即座に判断する力が必要になってきます。

1つ前のヒートまで良い波が来ていても、潮の満ち引きで急に波が来なくなってしまったり、急に風が吹いてしまったり、逆に急に台風などの影響で波がどんどん大きくなり今まで波を待っていた場所だと波が崩れてしまいどこにポジショニングすれば良いのかわからなくなってしまったりと、一刻一刻コンディションが変わっていきます。

この自然を読み、時に波が来なくても我慢をし待った選手が勝利へ繋がる時もあれば、臨機応変に動いた選手が勝利へ繋がる時もあり、自分との勝負そしてタイミングを掴む事も重要になってくる部分です。

どんなに上手い選手でも波に乗れなければ負けてしまいますし、どの選手にも勝つ可能性があるのも見どころの1つです。

技術と同じくらい、波の見る目は勝利非常に重要な要素になると思います。

良い波を乗ることが出来れば良いライディングをすることができ、高い点数を出すことができます。

また、平等に選手が乗れるようにと出来たプライオリティールールという優先権のルールが加わってから、ゲーム性がとても高まったと思います。次回はこのプライオリティーについてお話ししたいと思います。

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