2021年トレンドのサーフボードはこれだ!!! 【KumeBro’s 粂浩平】
目次
はじめに
こんにちわ。
サーフィン系YouTuberプロサーファーの粂浩平です。
このコーナーは、QUIIVERさんのproductsコンテンツの方でオススメのサーフアイテムを紹介させて頂くコーナーです。
僕のYouTubeでは色んなサーフアイテムを紹介しているのですが、映像ではなく活字として見てみたいという方もいらっしゃる様なので活字化していこうとなりました。
動画では見たけど、活字としても見てみたいって方にも楽しんでいただける様な記事にしていきたいなと思ってます。
また動画ではお伝えしていない、そのアイテムの説明なども僕目線にはなりますが、記事では書いてるので合わせて読んでみてください。
何かお役に立てたら嬉しいです。
さて、本題に入ります。
サーフィンの技の進化に欠かせないものは?
近年エアリアル、リバースなど、サーフィンの技は年々進化しています。
その進化を促進させているのが間違えなくサーフボードで、近年のサーフボードの進化ぶりには目を見張るものがあります。
次から次に新モデルがリリースされ僕たちサーファーのレベルアップを加速させてくれています。
一昔前までは考えもしなかった素材や構造のものばかりで、毎年本当に関心します。
去年2020年でいうと、パフォーマンスツイン!
今まではツインフィンというと、ゆったりとしっかりしたレールワークで綺麗なサーフィンをさせてくれるボードとして認知されていましたが、去年のトレンドにもなったパフォーマンスツインはツインの走り心地のままアクションも出来るハイブリッド!
このようにその年のトレンドが毎年生まれています。
そして、今年のトレンドは、、、、パフォーマンスラウンドテール!!
こちらについては以前動画にて、レポートしているので是非ご覧になってみて下さい。
そもそもパフォーマンスラウンドテールって?
今までのラウンドテールの認識は、小波用ボードで横幅が広いサーフボードの操作性を高める為に使用したり、逆に超ハイパフォーマンスボードに合わせて、波の力を利用してスピーディーなターンから流れるようなアクションをする為に使用していました。
しかし、超ハイパフォーマンスボードにラウンドテールを合わせてしまうと、日本の力のない波ではテールでの浮力感が失われてしまい、テイクオフやパドリングが遅くなってしまうという欠点がありました。
そこで、今回僕がラウンドテールを合わせてみたサーフボードは、小波もしっかりと乗れるパフォーマンスボード!
小波用パフォーマンスボードの欠点でもあったのが、サーフボードの幅!!
…この幅を出す事によりパワーレスな波でもしっかりとスピードが出て波に乗る事が可能なんですが、走る事に重きを置くと、どうしても操作性が失われてしまいます。
ですがこのラウンドテールを合わせる事により、走る為の幅を落とす事なく操作性を上げる事が出来るんです。
この相反する事が可能になった新しい形がパフォーマンスラウンドテールです。
サーフボードのテール形状の種類
ここでは四種類のテール形状を説明致します。
<スカッシュテール>
スカッシュテールはテールに角を持つ四角い形状。
一般的に一番多く使用されているのはこのテールデザインで、
この形状はテール面積を広く保てるので、最も安定性が高く、波の力をロスなくキャッチしやすい。
テールを踏み込んだ反発をスピードに変換し、アップスでの加速が増します。
またアクションの際にテールに力を加えられるので、力が逃げる事なくパワーのあるアクションにも向いています。
<ラウンドテール>
ラウンドテールは角がなく丸みを帯びたテール形状。
ホールド感がありながらも抵抗のないスムースでソフトなターンが特徴。
波のサイズが大きい時や波がほれている時は波の力を利用しやすいのでホールド性が増しスピーディーなターンに繋がります。
切り返しも軽快で流れるようなターンを可能にするのがラウンドテールの特徴になります。
<スワローテール>
スワローテールはテールの真ん中を切り取り、三角形状を左右に二つに分けたテール形状です。
切り込みからの水の抜けがよくテールへの水の流れによる抵抗を軽減できるで、テールにルースで軽快なコントロール性を生みます。
小波用サーフボードに使用する事が多く、ターンの際に左右の突起部が常に波に食い込んでいることで、クイックな反応でアクションがしやすくなります。
パワーレスで厚い柔らかい波質のスモールコンディションでも、クイックな反応アクションがしやすいのが特徴になります。
<フィッシュテール>
フィッシュテールは主にツインフィンに採用されるテール形状。
幅広のテールに大きな切れ込みを入れることでテール部分の面積が減り、幅広のわりにターンがしやすいと思います。
幅の広いアウトラインは大量の水をサーフボードの下に流し驚異的な加速を作ると同時に、ターン時には片側のテールとフィンを使った機敏な動きが可能となります。
滑らかなターンとクイックな動きが特徴です。
パフォーマンスラウンドテールの使い方
基本的に、オールラウンドで使えます。
しっかりと小波も乗れるサーフボードに合わせる事により、乗れないコンデションは極めて少なく、波が小さい場合はサーフボードが持つ浮力を生かしスピーディーなターンをしながらテールでの操作性もいいのでクイックなアクションが可能です。
波が大きくてもスピードを失う事なくライディングでき、スムーズなアクションにつながる事がわかりました。
スカッシュテールに比べてテールでのルース感(抜け感)があるのでフィンはMサイズ〜Lサイズを使用する事をオススメします。
※Sサイズなど小さいフィンを使用するとアクション時にテールがルースしすぎて転倒につながります!
パフォーマンスラウンドテールのメリットと適正
パフォーマンスラウンドテールを突き詰めて改善して作ったのがEPSでのラウンドテール。
これが大正解です。
EPSのサーフボードにラウンドテールを合わせる事により小波でもしっかりと走ってくれてテールの操作感も上がっているのでアクション性もとても良いです!
日本は比較的波が小さいです。
特に湘南エリアは波が小さい事が多いのでEPSを使用する機会が多いです。
そうなると、EPSの方が浮力があり反発性も高いので小波との相性がいいです。
波が小さくてもしっかりとパフォーマンスしたい!
そのわがままを解消してくれるのがラウンドテールかもしれません。
こんな人には合わない
ただ欠点として、小波だったりパワーの無い波の時はスカッシュテールよりもパドリングやテイクオフが遅れてしまいます。
テールの角がないのでパドリングの安定性が多少損なわれます。
始めたばかりの方やパドリングに自信がない方はスカッシュテールよりも不安定さは感じるかもしれません。
またテールでの踏み込みが強すぎるとテールがルースするのでスライドしている感覚になるかもしれませんが、その場合はフィンのサイズを大きくすると改善される場合があります。
ですが、今のサーフボードはボードバランスが良いので感じる方は少ないと思います。
テール幅の広いタイプに比べると多少上記の事が懸念されえますがそれ以上にメリットの方が大きいかもしれませんよ?
最後に。。。
近年はエアリアルやリバースなど、サーフボードのテールを回す技が増えてきました。
実はラウンドテールはこの辺との相性も良く、テールを回転させ前側に移動させたときに、角がない分スムーズな回転に繋がります。
エアーが得意な選手たちはこの理由でラウンドテールをチョイスする事があります。
是非使用する際はチャレンジしてみてはどうでしょうか?
まとめると、小波もしっかりと走れるパフォーマンスボードにラウンドテールを合わせる事により、小波でのスピード性を失う事なく、スムーズなアクションが可能になるというハイブリッドな形。
2021年のトレンドはきっとこれですよ。。。笑
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