QUIIVER独占インタビュー!プロサーファー大橋海人”道を切り開く力”
目次
|大橋海人というプロサーファーについて
大橋海人。
日本を代表するトップサーファーであり、フリーサーファーとしても海外からの評価は高く著名なカメラマン、そして著名なフリーサーファー達が唯一認めている日本人と言っても過言ではないだろう。
彼の生き方、センス、サーフスタイル、人柄に憧れている人は数多く。
ファンの年齢層も小さいキッズから60代の地元密着のローカル層にまでと幅広い。
名前の様に海の様に大きな器を持つ彼は自然を愛し、人を愛し、動物を愛し太陽の様に笑う。
そんな彼の周りにはまるで縁側でポカポカ日差しを気持ちよく堪能しているかの様に沢山の人々が集う。
優しい瞳の奥に隠された揺るぎない”自分軸”
彼が見ている世界はいつだってブレない。
サーフィンの才能も技術も持ち合わせていても
彼は絶対に甘えない。
移り行く世界の中で、何故その様に生きられるのだろう?
今回のインタビューではそんな大橋海人の”道を切り開く力”のヒントが隠されています。
本日は大橋さんがこの移籍にあたり何がきっかけで今のスタイルに辿り着いたかをインタビューしていきたいと思います。
|大橋海人formerへ移籍!
former
CRAIG ANDERSON,DANE REYNOLDS,AUSTYN GILLETTE 、DYLAN RIEDERとサーフィン界、スケボー界のカリスマからなるアパレルブランド。
この度 Former Japanが発足しライダーとしては勿論のこと、CMO(Chief Marketing Officer/最高マーケティング責任者)として大橋海人さんが任命されました。
HP【 https://formermerchandise.jp 】
QUIIVERでは、移籍に至った経緯をインタビューしてみました。
|大橋海人さんへインタビュー
猪野:
大橋さん本日は宜しくお願い致します。
早速なのですがこのformer japanはどんな会社ですか?
大橋:
株式会社ナインボールっていう会社が運営しています。
会社ができたのは1月からです。
自分はここのライダーとしても所属していますが
CMOという役職で入っていて立ち上げをやっています。
この会社がformer japanを運営しています。
凄く良いチームに恵まれていて、自分はライダーなので波が上がったら会社には行かないんですが、そういったのを理解してくれて、海人はそれが仕事だからって仲間達も快く送り出してくれて集中させてくれるんです。
その間は、自分の分までみんなが頑張ってくれて、笑顔で最高の動画だったよとか言ってくれるので、お互いを助け合いお互いができないことを補い合えるそんな最高のチームです。
猪野:
凄く新しい働き方ですよね!
早速なのですがこのformerの移籍においてどの様な背景があったのでしょうか?
大橋:
formerは話したいとアポが入ったことから始まりました。
それを言われた時、自分は何の話か聞いてなかったんです。
丁度、話をする前の日に自身のシグネーチャーをキャプテンフィンより出させて頂いたのですがそのムービーが出てた時にデーン*(DANE REYNOLDS)がinstagramでフォローしてくれたんです。
デーン(DANE REYNOLDS)は自分が一番好きなサーファーだったので本当にめちゃくちゃ嬉しくて、デーン(DANE REYNOLDS)が言ってくれたのかな?と思ったんですが。
話を聞くと、全然それは関係なかった様で。笑
自分的に縁を感じ”これって行けって言われているな”と思ったので、formerに入ることを決めました。
そこで、話していくうちにライダーとしてやるだけではなくてCMOという役職をもらって中に入って一緒に組織として作っていこうとなりました。
自分は幼少期よりサーフィンをずっとてきていて、試合も海外を回ったりする中で,今後の日本のサーフィン業界に何か恩返しをしたいと2020年入った時から動いてきていたのでこの組織に入る事はその自分の活動にもつながると感じました。
そして何よりも尊敬するデーン(DANE REYNOLDS)、クレイグ(CRAIG ANDERSON)、オースティン(AUSTYN GILLETTE)、ディラン(DYLAN RIEDER*現在は他界されている)という世界のスペシャリストの中でもトップに君臨する彼らと仕事をできるっていうことが本当に嬉しくて楽しくて。
彼らはこれまで、長年のサーフィン業界でやってきた中で企業と仕事をしてきて良いことも、悪いこともあったと思っていて、色んな不満や出来なかったことも感じてきたからこそ自分たちファミリーは良いことを実現していこうと結束したチームなんです。
”俺たちは自分たちのかっこいいと思うことしかしない”
”ファミリーとしてやっていこう”
という思いがあるんです。
自分も兼ねてから彼らと同じ価値観、同じ軸、かっこいいと思うものが一緒である意味頑固だと思うんですが、そこに魅力を感じていたのでこういったスタイルを日本のサーフィン業界に広めたいと思いました。
|彼らを知ったキッカケ
猪野:
大橋さんは彼らに憧れるきっかけってあったんでしょうか?
大橋:
きっかけは、16才の時に初めてDVDの撮影に連れて行ってもらい、撮影って楽しいってなったんですね。
そうなると必然的にデーン(DANE REYNOLDS)、クレイグ(CRAIG ANDERSON)、オースティン(AUSTYN GILLETTE)、ディラン(DYLAN RIEDER*現在は他界されている)の存在も知っていくんですが、こんな奴らと知り合いたいという気持ちが芽生え、それならそこのレベルにいかないとと思い。
DVDをみてイメトレして、サーフィンするそれをずっと繰り返しやってきました。
猪野:
それはとっても明確な目的があったのですね!
そういう練習をする中で大橋さんにはコーチはいたのでしょうか?
大橋:
自分は独学です。
昔から同じ動画をずっと見続ける癖があってそれを脳内に叩き込んでイメージしまくって海に行くんです。
そうすると体がそのイメージ通りに動いてくれるんです。
結構一発目で出来ちゃうことが多かったです。
猪野:
それはすごい!天才!(猪野は万年初心者。苦笑)
スポーツにおいても何事においてもだと思うんですが、身体的能力と思考力、精神力これらのレベルが三位一体できると良いパフォーマンスができると言われてますが大橋さんはそれらのバランスが常に取れており、イメージするサーフィンが出来ていたのですね。
|怪我について
大橋:
それを天才っていうのは分からないんですが。笑
20才まではイメージするパフォーマンスをすぐに出来ていたんです。
でも丁度そのくらいに足の状態が悪くなる時があって思ったようにパフォーマンスが出来なくなって苦しんだ時期がありました。
これは、オスグットと似ているもので成長とともに出てきちゃうやつらしいんですが日本人には多いみたいで普通に生活する分には問題ない様なんですが、18才~20才位に出ちゃう人がいるようでして、自分は20才位の時に少し違和感を感じたので相談したらこの病気だったようです。(*オスグットと似ているもの)
”オスグッド病
オスグッド病は、スポーツ活動などによるオーバーユースが原因で起こる骨の成長によるスポーツ障害です。大腿四頭筋の柔軟性が低下し、脛骨粗面に負担がかかって発症します。よって、大腿四頭筋の柔軟性向上を目的としたストレッチングやアイシング、ウォームアップとクールダウンが大きな役割を果たします。
引用:https://www.zamst.jp/tetsujin/knee/osgood-disease/#:~:text=%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%B0%E3%83%83%E3%83%89%E7%97%85%E3%81%AF%E3%80%81%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E6%B4%BB%E5%8B%95,%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E5%BD%B9%E5%89%B2%E3%82%92%E6%9E%9C%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
手術をする事によって解消されると言われたのですが。
当時は海外にいて試合に出続けていた事もありその時間の確保は厳しかったんですね。
しかし昨年度は、コロナのお陰でどこも行けなくなったから手術できるタイミングが出来たので自分的にはマイナス要素はなく、この機会に思い切って手術したんです。
ここ最近海に入る様になって、当時のイメージが戻ってきてる感じがしていてあの時の感覚に近づいてきてるなと思います。
|目標を設定してそれに向かう為にやってきたこと
猪野:
それは今後楽しみですね!!!
今回このコロナの前からアクションをしていたとのことですが、何かを変える時っていうのは、行動しないと始まらないわけですよね。
大体はそこでどうしたらいいんだろうって考えてしまって動けなくなってしまう方が多いなと思っております。
大橋さんは、目標に向かうためにこれまで具体的にどんなアクションを起こしてきていたんですか?
大橋:
自分にはシグネーチャーをだすという明確な目標があったのでそれに向かって何をすればいいんだろうと考えて行動していきました。
そのためには自分の価値をあげるしかないと思ってたので、そこに集中をしてきました。
先程の話していた動画を見てイメージしたものをパフォーマンスに落とし込むといったトレーニングでもあるんですが。
日本ではどんなに活躍しても認められないっていう空気があることから
このシグネーチャーをだすというところさえも中々ハードルが高かったりするんですね。
自分は17才から1年の3分の2は海外にいたのでその中で彼らと知り合う機会があってチャンスがあればカイネビル(Kai Neville)やディオン(DionAgius)達にくっついて行って彼らとサーフィンするときは彼らにやばいと思われる様に、彼らに会ったときは最高のパフォーマンスを見せれる様に兎に角集中して練習をやって準備してきました。
それらが積み重なって、彼らに認めてもらえる様になって”海人最高だよ!”と認められていきました。
最近だとコロナビールの撮影に世界で沢山いるサーファーの中から、三人のサーファーに選んで貰いそれらが積み重なった事で徐々に周りの人や企業の方々に認めてもらう機会が増えた様に思います。
|移籍発表の動画の裏エピソード
猪野:
ずっと目標のために努力してきて、それがこの今のタイミングで色んなご縁に繋がったのですね。
さて今回発表された大橋さんのYouTube”ocean people”では凄く波も良かった様に見えたのですが、これにはまたまた不思議なご縁のエピーソードがあるんですよね。
大橋:
はい!
今回のformerの移籍についての動画を作成するにあたり、一番最初の動画って事もあり、自分では大事にしたいと思っていました。
そして何よりもformerのfounderでもあるデーン達に最高の動画だよ!って言われたかった。
明確にこの日に動画を上げるっていうのは決まってなかったんですが、
YouTubeの制作チームでこの日にはあげようと決めた時は丁度波がなくて。笑
“やべーどうしよう波がない。”
って思っていたら次の日からいきなり波が上がったんです。
茅ヶ崎で入ろうか迷ってたんですが、他の場所がいいかなと思ってそのポイントに変更したらそれが当たって。笑
1週間肩が上がらなくなるまで毎日サーフィンしてました。
猪野:
もうここまで来ると、なんか見えない力にformerでいけると言われているとしか思えないですね。笑
大橋:
そうですね。笑
|最後に…
猪野:
動画を見ていて思ったのですがこれまではサーフィンはカジュアルなイメージが多かったんですが、formerはラグジュアリーな感じがします。
往来のサーフスタイルはカジュアルサーフファッションていうものが定着していると思いますが、formerはとってもクールなイメージなんで、こーいう格好でサーフィンに行くっていう新しいスタイルがおしゃれだなぁって思いました。
なんか普通に街でもちょっとしたお出かけでも着れる服ですよね!
大橋:
自分もそれは気に入ってて素材とかも凄くいいし着やすいです。
例えばファンですって海とかで声かけられる時に、
”海人君のYouTubeを見て買いました。”
って言われるのが凄く嬉しいんですよ。
そーやってみんながサーフィンに行くときにこの服を着てくれて、海にも少しずつ増えて行けたら嬉しいなと思います。
自分だけじゃなくて自分以外のみんなが喜んでもらえるような動きが出来たら良いなと思ってます。
猪野:
冒頭でもありましたように新しい働き方を切り開いてるなと思うんです。
まさしく革命児。今後がとっても楽しみですね!^^
これからの大橋さんのアクションは、何があるんでしょう?
大橋:
formerとしてはディーラーのオファーも募集し始めました。
詳しくはHPより連絡下さい。
https://formermerchandise.jp/pages/%e3%81%8a%e5%95%8f%e3%81%84%e5%90%88%e3%82%8f%e3%81%9b
後は、新しくオリジナルのデッキパッドのブランドの立ち上げ、そして直近ではオンライン系のアクションが2つあります。
猪野:
そちらについては、また改めてインタビューしていきたいと思います。
本日はありがとうございました!!!
大橋:
こちらこそありがとうございました^^
今後も大橋海人さんから目が離せませんね!
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