大橋海人pick’s:海と花屋 プロサーファー松野陽斗

こんにちは大橋海人です。

今回はQUIIVER のコラムで、大橋海人pick’s と言う場所を設けてもらいました。

ここでは、今自分が注目してるサーファーやサーフィン以外にも能力がある人達を、皆さんに紹介出来たらなと思っています。

皆さんが知らなかった世界や、この人こんなこと考えてたんだって、そんな感覚になって頂けたらと思います。

記念すべき1人目は、松野陽斗。

陽斗は、小さい頃から知っていますが、昔から気が小さく優しい性格でした。

波がデカいとビーチで座りこんで泣いていたり、そんな彼も今ではプロサーファーです。

彼のサーフスタイルは面白い事にタッチが優しくて、フロー(浮いてるような)しているサーフィンで、彼にはプロサーファー以外にも顔があり、お花屋さんで長いこと働いています。

自分は何か大事なお花が必要なときはいつも、彼のところで頼みます。

サーフィンは性格や頭の中とリンクしてると思っていて、そんなリンクを彼のコラムで見つけてみてください。

本当にみんなリンクしてるから面白いです。


こんにちは。

プロサーファーの松野陽斗です。

今日は普段自分がサーフィンと並行して勤めている花屋の話をできればと思います。

自分が花屋でアルバイトを始めたのは18歳の時で、サーフィンで海外へ行く資金を貯めるためでした。

きっかけは、、、たまたまです。

近所のスーパーの貼り紙を見て応募しました(笑)

もちろん、花のノウハウなんて一切なし。
知っている花の名前は、バラとヒマワリくらいでした。

右も左も分からない自分でしたが、見た事の無い植物や季節事に変わる花の面白さ、上司達が作る素敵な作品にすぐ引き込まれていきました。

それから夢中になり、プロ活動の傍ら花屋を続けてきて、今となっては8年ほど勤務してます。

知らない方も多いと思いますが、花屋にはワンシーズン早くその時期の花が入荷される為、肌で感じるより前に花で季節を感じられます。

(例えば、冬にはもうすでに春の花が入荷されているという事です。)

もう何年も季節の変化を花屋で体感しているわけですが、実は自分が花の仕事を始めてから、どの花をどこに生けるとかいうのは教えて貰った事はないんです。

きっと、それは誰かに教えてもらって人工的になるのではなく、花の向きや表情、どの草花をどう使ってあげたらかわいくなるか、感覚を養う為だったのかなと思います。

全部が全部正面を向かすのではなく、あえて横顔だったり背中を正面にしたり。

そうすることによってより自然に近い表情で作ってあげられるんです。

これらは何年か花屋を経験して自分が思えた事ですが、それと同時に、花の扱いは自分のサーフィンにも生かせる感覚があると思ったんです。

自分が昔からこのサーファーうまいなと思う人は、パンチのあるサーフィンをする人より波の力だけでラインを描くサーファーでした。

水の動きを感覚で読み波に合わせられるサーファーが乗る波は波が引き立つ。

ちゃんと波が主役になるんです。
そしてそれがなによりサーフィンの醍醐味で、美しいなって思うんです。

良いサーファーは波の崩れ方を見て、色々なパターンの取り回しをしていく人もいるし、花の仕事をする人の中には蕾から咲いた後までイメージして作る人もいます。

自分にとって、波の取り回しも花の扱いも、目には見えないけど自然の中にある流れのようなものを汲み取る意味では似たような感覚があるんです。

でもその感覚はどうやって芽生えるのか。

分からないなりに考えた自分のアンサーがあります。

よく花屋の社長が山登りに連れて行ってくれるのですが、
そこで感じる森のにおいや空気の移り変わり、樹木が揺れる音。

自然の中で起こることに意識を落とすことがその感覚を培うためのヒントになってるんじゃないかと思うんです。

特に花屋は季節を売る仕事なので、本来の自然に触れることで得れる感覚というのはとても大きいと思います。

(自分は社長はそう思って連れてってくれてると勝手に思ってます。(笑))

それはサーフィンも例外ではなくて、

実際に、自分が海の中で感じる安堵感のようなものがあるんですけど、
それがなぜか山の中にいる時でも感じられるんです。

その安堵感というのは海に入る上でとても大切な感情だと思っていて、リラックスしてるのと近い意味合いです。

そしてその感情を山の中でも感じれたということは、

水の中以外の自然でも自分のサーフィンに生きる要素を持ってると思えたんです。

自然が持つものに耳を傾け、目を向け

自分の気持ちが前に出る前に自然の動きに意識を寄せることができれば、
描くラインにも変化が出てきます。

そう思えてからは自分のサーフィンがなんだか優しくなった気がして、充実してるんです。

そして自分にとってその小さなきっかけが、サーフィンとは全く関係ないと思っていた花屋でした。

植物を育ててみるでも良いし、波のない日にビーチに行ってみるとかでも良いと思います。

常に何かしらの自然に触れていることが、自然と向き合うスポーツにとって大事なのかなと思います。

ぜひ皆さんも、小さなきっかけを探してみてください。

今回の記事を読んで皆さんのサーフィンライフが少しでも豊かになることを願っています。

扉絵:勤め先の”花衛”四季折々の花々と緑が揃う。

この記事が気に入ったら
「いいね !」 しよう

関連記事一覧