笹子夏輝の雪山ログ

はじめに

プロサーファーの笹子夏輝です。
ぼくは生まれも育ちも海の近くです。
思い返すと今まで生きてきた中で、海というフィールド以外で遊びをすることはほとんどなかったのですが、最近は他のフィールドでの楽しみ方も覚えました。
その中のひとつに、「スノーサーフィン」があります。

今回は、海ではなく雪山での楽しみ方やエピソードを書いていきたいと思います。

ニセコでの初体験

出会いは昨年の3月。
CAPTAINS HELM」の代表であるソウシさんに誘っていただき北海道のニセコへ行った時のこと。
それまでスノーボードは数年前に一度だけやったことがありました。
正直な感想としては、のめり込むほどではなくそれ以降は正直興味もありませんでした。
しかし、ここ数年で自身もサーフィンの楽しみ方が変わりました。
コンペティションのサーフィンとは距離を置き、オルタナティブサーフボードで自由に楽しむサーフィンをするようになったこともあり、色々なボードに乗ることの素晴らしさに気付きました。

そういったこともあり、一番好きなサーフボードの形状がフィッシュ。

単純に、そのフィッシュの形状をしたスノーボードに乗りたくなり、始めてみることにしました。

自分のお気に入りのボード形状。 サーフィン人生をより豊かなものにしてくれたのがフィッシュのサーフボード。

いざ北海道へ。冬に飛行機に乗って寒い場所へ向かうのは初めてのことだったかもしれないです。

ボード、ウェア、ギアと全て最高級のモノを揃えてもらっての初滑り。 

海とは違ったスケールの大きさに圧倒されました。
正直、最初は急な斜面が怖かったです。
人生2回目の雪山が、世界最高峰のニセコというなんとも贅沢な環境で滑らせてもらったのもあり初っ端から本当に楽しむことができました。
しかし、始めたのが3月の終わりというのもありそのシーズンは結局その一度しか雪山に行くことはできず、、
次のシーズンに入ったら周りの誰よりも先に雪山へ行こうと心に決めていました。

2度目の挑戦

そして、昨年の12月。
2度目のニセコへ。今回は1人旅を決行しました。

いつもはサーフボードでいっぱいになっている車も、今回は少し違ったラインナップ。 車に旅の荷物を積んでいるときからアドレナリンが出ます。

無事にニセコに到着。 この雪の量は地元湘南では考えられないです。
ニセコでは、前回もぼくに雪山のことを色々教えてくれたPOWDER COMPANYでガイドをやっているKOBAさんにアテンドをしていただきました。

KOBAさんの指導もあり、少しずつボードのコントロールをすることができるようになりました。 そこで少しですが、サーフィンとリンクする部分があることに気づくことができました。

このターンをする瞬間。 
サーフィンでレールを入れる感覚と完全に一致したとき本当に感動しました。
初めてフィッシュのサーフボードに乗った時と同じ高揚感。 
一見雪山は動かないフィールドと思いがちですが、大きな意味で言うと動かない。
でも、サーフィンと同じくその日によってコンディションが違うので毎回新しいフィーリングに出会うことができます。
それが難しいことでもあるのですが、一番の魅力なのかなと思います。

そして、海とはまた違った素晴らしい景色を見ながらクルージングをすることができる。 海でサンセットを見ながらサーフィンするのが好きですが、雪山でのサンセットの時間帯も雪に反射する色合いがとても綺麗で大好きになりました。

今回もお世話になった POWDER COMPANY の皆さん。 
雪山に携わる人なら誰もが知っているようなエキスパート。 
今となっては毎日ここにいる人たちのライディング動画をチェックしてイメージトレーニングしています。すごすぎて全然真似はできないけど。(笑) 
ニセコに訪れるプロサーファーも数多くここへ通い、ガイドをお願いしています。
世界最高峰の雪質で、雪山のエキスパートと一緒に滑ることができる。  
こんなにも贅沢な環境は他にないのではないでしょうか。

自分の好きなものを色んな人たちとシェアしたい。

最近、色々なことにチャレンジする機会が多いなかで、サーフィンが自分の中で一番だということには変わりありません。
ですが違う価値観を知ることでサーフィンの良さも再確認できるし、新たな楽しいことにも出会うことができる。
自分自身の活動の幅が広がることで訪れた場所でサーフィンの良さも伝えることができるし、逆に新しいことを教えてもらうことができる。
自然が大好きな自分にとって、選択肢は本当にたくさんあります。
スノーボード、キャンプ、釣り、、 全てを楽しみつくすのは思っていたより難しいことだけどこれから少しずつ、色々なことを経験していきたい。
それを繰り返していって、周りの人達や子供達にシェアしていけるような存在になれたらいいなと思ってます。

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