【KNOT】TOP8 インタビュー”松下諒大”
Cover Photo by@kj_digitalcreator
今回、本選に出場した選手達へのインタビューを行った。
まずは、予選動画情報からご確認いただきたい。
エントリーNo.37
予選通過ランキング 5位
name: 松下 諒大
age: 25
Home: 吉浜
Instagram: @ryotamatsushita
film&Edit: @kj.rockstar_grapher
♦︎予選動画
■Interviewer /writer : Tatsuya Fujii
Q.サーフィンを始めたのはいつ頃ですか?
3歳の頃ですね。周りにサーフィンをする人が多くて自然と始めていました。当時はそこまで熱中していたというよりもやると周りが喜ぶからやっていて遊びながらでも気づいたら乗れるようになっていました。
Q.真剣にサーフィンに取り組むようになったのは?
小学校1年生の誕生日に自分サイズのサーフボードをもらったので、その頃ですかね。小学生で大会にも出ていたので「勝ちたい」「プロになりたい」と考え始めていました。中学生の頃には今まで自分を応援してきてくれた人に恩返しするために頑張りたいと子どもながらに思っていましたね。
Q.自身のサーフスタイルは?
人と同じことをするのが好きではないので、みんなが出来ない技に取り組むようにしています。他の人よりも技の種類はあると思います。今は新しい技にチャレンジすることと、今持っているモノの完成度を上げていくことに取り組んでいます。
Q.今回、Knot online contestの動画はどのように作ったんですか?
今回はカメラマンのKJに作ってもらいました。大会に出る話をしていた時に、ブルースリーのパーカーを着ていてじゃあ中華街で撮るかってなりました。中華街にある寺で撮ったんですが、まつられている神様がみんなに慕われていてなおかつ勝負事に勝つということにも関係している神様でした。それが自分のイメージと合うかなと感じたのであの映像ができあがりました。
Q.Knotに参加した理由は?
あんまりオンラインコンテストに出るつもりは無かったんですが、主催者に「KILL_TIME」でチームメートの(小林)直海がいたので「みんなで出るか」となりました。あと、他の主催者も自分がリスペクトしているサーファー達だったので是非、出たいと思っていました。
Q.海での本戦はどうでしたか?
自分的にはちょっと攻めきれなかったのを悔やんでいます。楽しんでやろうと思っていたのですが、勝ちたいという気持ちが強く出過ぎました。一番自分の良いサーフィンを出せるのは楽しんでいる時なのは理解しているんですが、やっぱり勝ちたくなっちゃいました(笑)。でも、ベスト8の選手たちはみんな知っていて、サーフィンが上手いことも分かっていたのでしょうがないです。
Q.この大会で一番印象的なことは?
個人的に、飯田航太が優勝したのが嬉しかったです。彼とはサーフボードのブランドが今年から一緒になったし、トリップに行ったりもしています。すごく素質があるのに少し埋もれ気味だったように感じていました。この大会では実力を示して航太に光が当たって僕も嬉しく感じています。
Q.最近はどのような活動に取り組んでいますか?
ここ数年は自分がとても変わった期間でした。ケガをしてサーフィンが出来なくなって、ようやく完治したタイミングでコロナになって試合がなくなって。
良い流れでは無かったと思うんですが昨年11月に「KILL_TIME」が本格的に活動を始めて自分のサーフィンを記録してもらうことが増えました。
今まで、周りに撮ってくれる人が居なかったので自分のサーフィンを見ることがあまり出来ていませんでした。記録してもらっていると、ヤバいのを決められた時は発信することに使えるし、失敗を振り返ることも出来る。あと、自分的には良くないと思っていたことも実はよく見えていたということにも気がつけるのでとても良いですね。今は海に入るときにカメラマンがいない方が少ないくらいです。自分が思い描いていた未来に近づいている感じがします。
——Q.ケガについて詳しく教えてもらえますか?
2017、18年頃に右肩の脱臼をして後に手術をしました。手術後は安静にしていなくちゃいけなくて暇を持て余していました。それで色々とサーフィンのことを考えるようになって、自分の動画を見返したり上手い人の映像を見たりしてサーフィンを研究していました。それほど長い期間海に入らないことが人生で無かったので良いきっかけでした。手術後に始めて海に入った時、めっちゃ調子が良くて驚いたんですよね。空白の時間があって自分をコントロールできるようになって大人になったなという感じですね。
□ライターコメント□
ロン毛にキャップというスタイルが良く似合う松下選手。横浜中華街で撮影したという予選の動画は彼の個性がとても強く表現されていた。小さい頃からサーフィンがある生活が当たり前で、怪我をしたことによって始めて海から長期間離れたという経験は自分を成長させた。
と迷い無く語る姿が印象的だった。
コンテストはもちろんのこと、今後の映像作品もとても楽しみだ。