【KNOT】TOP8 インタビュー”飯田航太”

Cover photo by @charliecullenphoto

今回、本選に出場した選手達へのインタビューを行った。
まずは、予選動画情報からご確認いただきたい。

エントリーNo.85
name: 飯田航太
age: 23
Home: 神戸
Instagram: @kotaiida_
Film: @hrssurf@billy_leepope@malachi.filmsEdit: @kotaiida_

予選通過順位 1位

■Interviewer /Writer : Tatsuya Fujii

Q.サーフィンを始めたきっかけは
神戸市の出身で海から遠かったんですが、両親が海好きで小さいことから海で遊ぶことが多かったです。
最初に波に乗ったのは家族で旅行したオーストラリアでした。当時6歳だったと思うんですけど、7歳以上が対象のサーフレッスンに入りたくて、年齢をごまかして参加しました(笑)。
子どもだったので全然ちゃんと教えてもらえなかったんですがそれが悔しくて、絶対立ってやろうと頑張って最後は板に立ちました。
今でもその時の波をつかんだ感覚が気持ちよかったのを覚えています。サーフィンを始めるまでは公園で野球ばっかりややっていましたが、必然というかフィーリングが合ってサーフィンに熱中しました。

Q.サーフィンのレベルアップはどうしたんですか?
神戸からだと八丁浜(京都府京丹後市)とかでよく練習していました。7、8歳の頃にソフトボードからの乗り換えでショートボードを買ったのが「PAVILON SURF」(徳島県海陽町宍喰)でそれからそこでお世話になっていました。間屋口 香プロに教えてもらったりしていましたね。同年代の野呂 海利プロとかとも一緒に海に入っていました。その後、毎日練習がしたくて宍喰に引っ越しました。その頃には試合に勝つプロサーファーになる。というのが自分の夢になっていました。

Photo by @kazue.n.w

Q.飯田さんの目指すサーフスタイルとは?
意識しているのは、見ている人が楽しむサーフィンです。
「こんな波でそんなことしてくるのか」という驚きがあるサーフィンが出来るように意識しています。
自分の認知度を上げていくために試合で勝つことはもちろん大切だと思っています。
でも、時間の制限やジャッジの評価を気にしすぎるのはどうなんだろうと考えています。
制限が無い中での自由なサーフィンこそ自分の魅力だと思っています。

Photo by @hrssurf

Q.オーストラリアにも留学していたんですよね?
15~21歳まで留学していました。英語が喋れるようになりたいと思っていたのもあるんですが、サーフィンの合宿に参加してオーストラリアの環境に憧れました。
現地で仲良くなった友達や、入学したかった高校に通っていたサーファーの石川 拳大君に相談したりして決めました。
自分の基礎を作った海部川河口でのチューブライディングのスキルなどをオーストラリアで磨いてきました。

Q.今後はどんなサーファーになっていきたいですか?
海外で活躍していきたいですね。試合に出るのも大切ですが、映像を作ったりしてフリーサーフィンを追求していきたいです。フリーサーファーのShaun Manners(ショーン・マナーズ)(https://world-surf-movies.com/2021/02/04/post60749/)はスタイルが格好良くてよくチェックしています。あと、サーフィンを通して世界各地をまわって色々なカルチャーにも触れたいです。

Q.今回Knot online contestに参加した理由は?
コロナになって,オンラインコンテストが増えて参加してみたいなという気持ちはありました。
でも、雰囲気やコンセプトが合う大会がなかなかありませんでした。
そんな中、Knotは大橋 海人プロや小林 直海プロなど日本のサーフシーンを引っ張る人たちがいる大会でとても魅力を感じました。
あと、優勝したら参加できるトリップも魅力でした。
大会で優勝して賞金をもらうことはあっても、小さい頃毎日のようにDVDで見ていた自分のヒーローと行けるトリップなんてありえないですよ。最高です!(笑)

Q.オンラインのコンテストでしたが、動画に込めた想いは?
同じ技を繰り返さないことを意識しました。インスタグラムの動画で1分って意外と長いと思うんですよ。
見ている人をどう飽きさせないかというのをテーマにエンターテイメント性を重視しました。動画のつかみも仲が良いサルに任せましたしね。(笑)

Photo by @maniaochi

Q.Knotの大会に参加してみて何を感じましたか?
オンラインの部分では、自分を表現した動画が1位になってとても自信になりました。
海での本戦もインパクト重視の評価がとても楽しく、嫌な緊張が無く力まずフリーサーフィンしようという感覚で取り組めました。
大会を振り返ると、参加者が自分のサーフィンで魅せてやるという思いが全面に出ていてとても楽しい大会でした!

Photo by KENYU / KNOT

□ライターコメント□
オンライン予選を1位で突破し、海での本戦も実力者達を降して初代王者となった。ベスト8に進んだ他の選手からも高い技術を認められ、納得の優勝だった。予選の動画はチューブ、エアー、ターン全てを高い技術で披露し限られた1分という時間をとても上手く使っていた。インタビューでは23歳とは思えない、しっかりした受け答えが印象的で自身が思い描くキャリアについても明確だった。優勝特典の海外トリップを経てさらなる成長した姿が楽しみな選手だ。

Photo by KENYU / KNOT

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