オーダーボードの魅力

プロロングボーダーのJulian Hopkinsです。

今週はオーダーしていた待望のニューボードが丁度届いたタイミングだったので、自分だけのカスタムボードをオーダーするという行為がどのようなことなのかを、少し共有していければと思います。

|オーダーボードが出来上がるまでのプロセス

カスタムボードをオーダーする際の最初のステップでは、サーフショップもしくはシェイパーとの綿密なミーティングのプロセスがあり、ここで新しく作るサーフボードのコンセプトを決定します。カラーなど見た目の部分もこの段階で自分好みのオーダーが可能です。サーフショップを介するケースとシェイパーと直接コミュニケーションをとるケースとでどちらが優れているかということはなく、いずれのケースでも担当の方がお客さんのニーズをしっかり汲み取ってサーフボードのコンセプトに落とし込めるかがポイントとなってきます。

コンセプトが決定しましたらいよいよシェイプにはいります。ブランクス(サーフボードの元となるフォームと呼ばれるもの)から徐々に自分が乗るボードの形が浮き上がってきます。シェイプが終わってからサーフボードが完成するまで、複数の職人の手で様々な行程を経て、だいたい数ヶ月(ボード工場の混み具合次第)でボードが完成する訳ですが、シェイプが完了したばかりのブランクスを見るとその板でサーフィンした時のイメージが湧いてきて、本当に毎回わくわくする瞬間です。

シェイプが終わった直後のサーフボード。職人の手で何時間もかけて、この形にたどり着きます。まさに芸術です。

そして、そこから時間を置いて出来立ての板と対面する瞬間は何回経験しても最高の気持ちですね。予定をやりくりしてでも早くその板と対面したい、クリスマスの朝の子供のような気持ちに毎回させてくれます。後はその板を持ってサーフィンに行くだけで、そこから新しい板との対話が始まります。

私の場合は、主にコンテストで使うことに照準を合わせたロングボードをもうかれこれ10年近く、OGM Surfboardsの小川昌男さんにシェイプして頂いています。板が消耗品だからということもありますが、各地の試合を渡り歩き、様々なポイントや波のコンディションでのコンテストを経験して、全国の上手いサーファーとヒートやフリーサーフィンを共にし、そこで感じたこと、学んだことをベースに次のオーダーにつなげているといった感じです。

今回に関しては、小さい波用と大きい波様でそれぞれ調子の良い板が手元にあったのですが、丁度その中間のコンディションで乗る板をバージョンアップする必要があり、シェイプに至りました。海外のプロコンテストの動画や自分が直近作った小波用の板を半年程乗り込んで得たインスピレーションを形にしたという経緯です。

今年作った二本のボードです。左が半年前に作った小波用の板で、そこからインスピレーションを得て今回右の板が出来上がっています。

|カスタムオーダーのすすめ

初心者の人でも1本板をもっていて、色々考えることや、悩みなどあるはずです。それをサーフショップやシェイパーに相談すれば形にしてくれるはずですよ。興味のある吊るしの板をどんどん買うのも良いと思いますが、自分の持っている板をベースに要求を伝え、自分だけのカスタムボードをつくるのも面白い経験になるとおもいます。

サーフィンライフと時間をかけて向き合いたい方でしたら、腕の良いシェイパーにサーフポイント、乗りたい波のサイズ、技量、体格にあわせて板をつくってもらい、じっくりその板と向き合って、その板のポテンシャルを楽しみ、自身もレベルアップし、新たな考えが生まれたら次の形にするというのも一つのやり方であり、きっと違った世界、楽しみ方が体感出来るでしょう。

自分の目的に合うギアを手に入れ、そのボードと向き合うことで、サーフィンの面白さや深さが更に理解でき、人生をかけて追求するライフスタイルスポーツという側面を持つサーフィンの世界に触れることが出きるんじゃないかと思います。

サーフィンをせっかく続けられるのであれば、レジャーとしてではなく、サーフィンが持つソウルフルな部分にも触れて頂き、より豊かなサーフィンライフを送って頂きたいです。

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