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Netflixドキュメンタリー レビュー:RESURFACE 波に包まれて
※ネタバレ注意
Netflixに30分弱のサーフィンドキュメンタリーがあったので見てみました。
とても短いドキュメンタリーだったのだけど、深く考えさせられることがあったので今回はレビューしてみようと思います。
このドキュメンタリーは、カリフォルニア州モロ・ベイに退役軍人のためのVAN CRAZAさん率いるオペレーションサーフ(サーフィン療法)についてのドキュメンタリーです。
Netflixは会員登録しないと見れないのでYouTubeにて出ている彼らの活動をペタッと載せてみます。
ここには沢山の退役軍人さんが集まってきていて
戦場で手や足を無くしてしまった人、目が見えない人、そして五体満足でもその凄まじい環境下で人を殺すことの訓練を受けていた為数々の実践にてそれを行なってきた彼らはその反動で心に深く深く傷を追っていました。
そんな彼らを苦しませたのは
PTSD
Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)は、強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。 震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になるといわれています。
wikipedia参照
彼らは、何度も自殺を考えたと言います。
そんな彼らを救ったのは海であり。サーフィンでした。
![Ino](https://i0.wp.com/surf.quiiver.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_4528.jpg?resize=96%2C96&ssl=1)
このドキュメンタリーを見た時に
普段の生活ではとても味わえない戦場の過酷さ、
そして時には残虐にもならなければならなかった状況があった事が感じられ
彼らが抱えてきた言葉には表せない感情がブワッと現れました。
映画より心に響いた言葉を抜粋します。
“波に乗った瞬間自分の一部が死んだ気がした
痛みや罪悪感から抜け出せず苦しんでた自分はあの日死んだんだ
まるで生き物のような海の鼓動だけを感じていた
死や破壊トラウマのことは忘れていたね”
“死を考えていた人たちが
ウェットスーツ姿で海に出て自力で波に乗る
その瞬間人は変われると思う
新たな物語として自分の中に刻まれる
それが過去の物語より良い出来事なら
大きな力をもつ”
“海から上がった時
人生観が変わるだろう
薬とは大違いだ”
“将来的には医者が治療薬を処方するときに
サーフィン療法も追加されるようになると思う
サーフィンや海が良い薬になると
もっと知って欲しい”
![Ino](https://i0.wp.com/surf.quiiver.net/wp-content/uploads/2020/05/IMG_4528.jpg?resize=96%2C96&ssl=1)
海の中では誰が偉いだとか誰がどうとかが無力になります。
そんな中で、自分は本当はどんな生き方がしたいのかというとてもシンプルな感情に気付かされますね。
日本には、戦地に行くということはあまり身近ではありません。
法律で、銃が禁止されているので身の危険は海外に比べるとグンと少ないのが日本です。
2019年の世界平和度指数ランキングでも
日本は9位と上位をキープしています。
平和で豊かだと言われる日本でも、自殺者の数は世界でもトップ。
その中にはうつ病という病気を抱えている方もいます。
日々の生活に追われ、
心がギリギリで過ごしている人々へ。
どうか、一回海とサーフィンに触れ合って欲しい。
その経験で生きる意味を取り戻して欲しいなと心から思ったドキュメンタリーでした。