KNOT Online Contest 優勝トリップを終えて

writer by 久米大志

待ちに待ったKNOTの優勝トリップが年をまたいだこの4月に実行されました今回、久米大志がトリップオーガナイザー&通訳としトリップに同行し、現地でのメンバーとのサーフライフを通して感じたもの、そしてKNOTの価値についてお伝えしたいと思います。

みんなの目の先に広がる目的地とは

世の中が落ち着いてきたとはいえサーフトリップとなるとまだコロナの影響は大きかった。
そんな限られた選択肢の中ではあったが、幼少期から世界中を旅してきた大橋海人の嗅覚は正確かつ現実的であった。

各国の入国制限やサーフスポットなどを考慮した上で行き先が決まった。それは中南米に位置する”メキシコのサリナクルーズ(Salina Cruz, Mexico)”でした。

メンバーが現地に集結

現地時間4月13日、ちょうどお昼を迎えた頃に日本からのメンバーが到着した。
みんなまだ長時間の移動の疲れに加えメキシコのカラッとした30度を超える慣れない気温なのにサーフキャンプについた瞬間のみんなの表情はこれから過ごす7日間の興奮でみなぎっていた。

荷解きをしているみんなの姿に何か普段と違うざわついた空気があった。
それもそのはず、今回の大名所である海外ゲストがいよいよこのサーフキャンプに到着する時間であった。
今回この優勝トリップに参加してくれたのはアメリカはカリフォルニア出身のアイコニック兄弟サーファーであるターナー・グダスカス(Tanner Gudauskas)とその兄のデーン・グダスカス(Dane  Gudauskas)であった。

ターナー・グダスカス(Tanner Gudauskas)

デーン・グダスカス(Dane  Gudauskas)

きっとみんなの心中には緊張というものが少しあっただろう。しかしグダスカス兄弟が到着した瞬間、そんな緊張やぎこちなさを二人が一瞬で吹き飛ばしてくれた。彼らがもたらした内側からみなぎるポジティブなバイブスに全員が一瞬にして取り込まれ、その瞬間に誰もがこのトリップがとんでもないことになると実感したであろう。

海外ゲストのターナーとデーンが到着、ターナーと握手をする飯田航太

我々はもちろんターナーとデーンのことを昔から試合やサーフムービを通してずっと見てきて、どんなサーフィンをするかや人柄を知っていた。
しかしこの上の写真の時、ターナーとデーンはもちろんこの日本人たちがどうゆうサーフィンをするのか、どういう奴なのかは何も知らない。
そんな彼らが最初に口にしたのは「波も良さそうだし、早くみんなのサーフスタイルを見たいから海行こう!」でした。この時点でお互いがお互いに持つ興味の電波がビンビンであった。

刺激的な日々の始まり

20時ごろまで明るいメキシコ。到着したその日から7日間みんなぶっ通しでサーフィンに明け暮れた生活をした。
7名のサーファーに加え3名のカメラマンと自分の総勢11名が2台の車に乗り込み毎朝ビーチへ向かい、全員が興奮を抑えきれず終始会話が収まることが無かった。
海の中では陸以上にお互いを気にしあい横目で一人一人を伺っていた。
中でもターナーとデーンが波に乗った時のみんなの執着と歓声はすごかった。
みんながゲストの2人から受け取っているものは決して声に出して説明できる何かではなかった。

しかし世界のトップレベルのサーフィンを真横で見れて、それに加え一緒に生活できるという数少ないチャンスを全員が噛み締めていたのは確かだ。

毎セッションを終える度にみんな感化され、日本人たちのライディングにも変化が現れていたことは客観的に見ていて一番感じた。

The first surf session

毎朝5時半から始まる一日はとてつもなく長い。
しかし体感ではあっという間であった。
毎日みんなはまるで水を吸収するスポンジのように、ターナーたちから取り入れられるものは全て取り入れようとしていた。

彼らがこの与えられた環境の貴重さを実感し全力で取り組みそして追い込み、お互いにプッシュしあって毎日が本当に彼らに取って意味のある日になっていた。

考えてみてください…

たったの7日間、日本のトップサーファー達を世界のトップとマッチアップさせただけでこれだけの化学反応が起きています。この環境を生み出した大橋海人がずっと唄っていたことがこれほど目に見えるものだと思っていましたか?? 

もちろん毎日のトレーニングや体の柔軟などもレベルアップするには大事です。
しかし逆を言ってしまえば、それらはたとえみんなが自分の家にいても出来てしまう部分があるのではないでしょうか…

KNOTの優勝トリップでは、決して家やは地元の海では体験できない時間や生活そしてセッションをみなさんが味わえるような環境づくりを着々に築き上げてきました。

きっとこの活動が今度も続いていけば、世界のトップランカーに日本人の名前が今以上に刻まれるのではないと今回トリップに同行して自分の目でみんなの変化を毎日見ていて実感しました。
そして、フリーサーフ界でもフューチャーされる日本人がもっと増えるであろうと思いますし期待しています。

いよいよトリップ動画が公開されます!

現在、日本国内で色々な人や企業が動いて日本サーフシーンや個人のレベルの底上げを応援・支援しています。我々サーファーからしたらものすごく嬉しいことですし感謝でしかありません。

KNOTもその中の一つとしてこれからの日本の底上げを本気で思っているし願っています。そんなKNOTの動きをこれからオンエアされる動画を見て皆さんにも感じ取っていただきたいと思います。 

さて、どんな内容になっているのか…

それはぜひお自分の目で見ていただき、感じていただきたいです。

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