これを観れば間違いなし! プロサーフカメラマンが選ぶサーフムービー

サーフカメラマンの川名健太です。

目まぐるしく動くサーフィン業界において革新的なアクションを起こしているサーフフィルムの世界。

機材の発展によって、より一層進化している映像クォリティ。

それに伴い、時代に逆行するかの如く8mmフィルムや16mmフィルムで映し出す独特の味を生かす最新映像もある中でやはりクラシック感というものはいつになっても大切なものである。

最先端映像と最先端サーフィンの融合、そこにフィルムカメラ映像という古き良き質感を更に組み合わせることによって生まれる新たなスタイル。

今回はそんな世界のサーフムービーに目を向けてみたいと思います。

1作品目はこちら

PENTACOASTAL: A Surf Film Directed by Wade Goodall & Shane Fletcher

オーストラリアを代表するフリーサーファー、ウェイド・グッドオールがディレクターを務め、キャストにはデーン・レイノルズやハリー・ブライアント、ネイザン・フレッチャー、パット・グダスカス、ディラン・グレイブス、ネイザン・フローレンス、タナー・グダスカス、カイアス・キングといった豪華メンバーが勢揃いしたVANSの最新サーフムービー。

同じく監督はシェーン・フレッチャーが務めた。

オープニングとエンディング映像のアニメーションにはウェイド自身が描いたという1007枚の絵をアニメーション化したインパクトある展開から始まる映像となっている。

サーフシーンはウェスタンオーストラリアのゲキ掘れしたビックウェーブの水中映像から始まりトリッキーなエアーを炸裂させている。

オープニングから思わず息を飲む程のクォリティ。

パワーかつフローも兼ね備えたカービング・エアー更にはビッグウェーブもこなすウェイドのサーフィンは圧巻の一言。

ハイクォリティなサーフシーンの映像とは裏腹に、インサートシーン(繋ぎの画)ではフィルムカメラの映像を使用するなど独特な感性を映像美で表現している。

ハリー・ブライアントやデーン・レイノルズが魅せる攻撃的なパワーサーフィンは世界トップレベルのパフォーマンスだ。

とにかく個々のサーフィンレベルが世界をみても特にトップレベルである事は間違いなく、こだわり抜いた陸からのアングルと完璧にコネクトしたウォーターショット。それを引き立てる音楽との組み合わせはどこを取っても全てが群を抜いてハイレベルである。

フリーサーファーが旅をしていく中で波を追い求め映像を残していく全ての要素が詰まった大作である。

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