あなたは黒派?赤派?クルージングツインの概念を超えるボード『Red Baron』

はじめに

サーフィン系YouTuberプロサーファーの粂悠平です。このコーナーは、僕らが週一回交代で記事を書いているプロダクト「KumeBro’sおすすめアイテム」のコーナーです。
これまでもKumeBro’sのオススメコーナーで紹介して来た冬サーフィンをより快適に過ごすためのアイテムの数々。
僕らKumeBro’sもこのコーナーをやらせてもらうことになってから様々なアイテムを試し、良いなと思ったものを皆様に紹介させていただいています。
読者の皆様の中には「使ったことあるよ」という方もいるかもしれませんが、粂悠平が衝撃を受けたサーフィンをより快適にするアイテムを今回紹介させて頂きます。

まだまだ人気の勢いが止まることのないツインフィン

ツインフィンは1970年代に一世を風靡したフィンセッティングで、当時主流だったシングルフィンより、操作性、水の流れが良いツインフィンがリリースされました。
シングルフィンとツインフィンの乗り心地は全く違い、シングルフィンは直進性が強く安定していますが、ツインフィンは相反する機能性を持っていますので、当時のサーファーはツインファンの機能性にすごく驚いたと思います。
その後トライフィンがリリースされ、今のサーフィンスタイルの定番となりました。
つまり、ツインフィン開発から数十年、Channel Islandsの、FishBeardのリリースと共に第二次ツインフィンブームが到来したんですね。第二次ツインフィンブームが起きた大きな理由は、アクション性に特化したパフォーマンスツイン、ドライブ性に特化したクルージングツインと、用途を分けたボード開発がされたからだと思います。
この第二次ツインフィンブームに乗り、各ブランドからさまざまなモデルがリリースされています。
僕もさまざまなツインフィンに乗らせてもらいましたが、前回の「KumeBro’sおすすめアイテム」にてご紹介させていただいたJS surfboardsの初のツインフィンBlack Baronは今まで乗ったツインフィンの中でも最もアクション性が高いボードでした。
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そして今回KumeBro’sのおすすめコーナーにてご紹介させていただきたいのは、Black Baronの兄弟ボードであるサーフボード。

『Red Baron』を紹介していきたいと思います。

RedBaronとBlackBaronの違い

『Red Baron』とBlack Baronの違いは以下になります。

Black Baron=パフォーマンスツイン
Red Baron=クルージングツイン

とこのようにボードコンセプトが大きく違います。

『Red Baron』はクルージングツインのラインでリリースされています。
クルージングツインは、クラシックなアウトラインに広めのフィッシュテールが搭載されたボードのことで、ドライブ性が高くより水の流れを感じることができるため、ツインフィン独自の楽しさを感じることができます。
ボードコンセプトの違いは、ボードの形状を見ても感じ取れると思いますが、BlackBaronはセンターにワイデスト(ボードの中で1番幅のある位置)があるのに対し『Red Baron』はノーズ寄りにワイデストが設定されています。
このワイデストが、ノーズエリアにあることによりテイクオフの安定性、ボード自身の推進力が高くなることで力のない波でもしっかりとボードが走って行ってくれます。
これは自分の力でボードを加速させることのできないサーファーにとって、とても大きなアシストです。
波に力がなくても、進んでくれることでターンを仕掛けるのに集中できますし、テイクオフした後の安定した滑走感を感じれるのは『Red Baron』のようなクルージングツインのメリットだと思います。

Black Baronはレールしっかり入れられることにより急激な方向転換やアクション性が持ち味でしたが、力がない波ではボード自体の滑走性が弱いため自分でボードの性能を引き出し走らせなくてはいけなかったのですが、『Red Baron』はBlack Baronに比べて急激な方向転換はできませんが、ボード自身が走ってくれるので、スピードをつけるのが苦手なサーファーにはより良さを感じてもらえると思います。

粂悠平的Red Baron考察

前回紹介したパフォーマンスツインBlack Baronはツインフィンならではの水の流れやフロー感に「アクション性」を加え、クラシックな流れるサーフィンではなく今時のアグレッシブなサーフィンを可能にしてくれるハイブリッドボードだとおもいます。
『Red Baron』はさらに浮力と滑走性を高めて、Black Baronでは苦しいようなマッシーなコンディションや日本のよくある力のない波で活躍してくれるのが『Red Baron』だと思います。
同じリッター数で設定するとBlack Baronよりも短くワイドなボードスペックで設定されています。
僕のBlack Baronは26.3ℓ5’4に対して、『Red Baron』は26.2ℓ5’2です。
より多くの浮力とスピードを生みやすくする為に、テールのアウトラインが幅広めになってたり、ボードのノーズエリアにワイデストを設計してあります。
これが僕的にボードが失速しない理由だと思います。
Black Baron同様にボトム形状はV字型で、ダブルコンケーブによって『Red Baron』より失速しにくく、ドライブ性を感じられます。

今までのクルージングツインの概念を超えるRed Baron

僕の中でのクルージングツインのイメージは長さ5`6〜と少し長めに設計してあり、よりフロー感を感じられる印象です。カービングなどのドライブ性の高いアクションには強い印象でしたが、『Red Baron』は同じリッター数でも少し短め設定されているため、アクション性もかなり高く、リップなどの素早いアクションも可能になっています。
ボードが短いと浮力が失われるのではないかという心配はありましたが、しっかりと浮力もありクルージングツインならではの安定感は備えつつアクション性も高い、かなりハイブリッドなツインフィンという印象です。

粂悠平使用Red Baron

『RedBaron』5′ 2″×20 1/8″×2 1/4″ 26.2L

粂悠平的Red Baron適正の波のサイズ

適正波のサイズ:腿〜胸(たるめ)
粂悠平的『Red Baron』考察データ

安定性
ターン
スピード
アクション
フロー
ドライブ

Red Baronの推奨フィンセッティング

『Red Baron』はキールフィンが推奨されています。キールフィンによって、『Red Baron』のような短いボードでもスピードが上がり高速になっても最大限のドライブ性とホールド感を感じられるので、『Red Baron』にはキールフィンが合っていると僕も思います。

こんな人には合わない

テイクオフやパドルに自信のない初心者の方にはお勧めできません。安定性はいいですが、基準は中級者になっています。

さいごに

今回『Red Baron』に乗ってみて、パフォーマンスツインとクルージングツインの中間的なボードだなという印象を感じました。
クルージングツイン特有のフロント寄りのワイデストを使った安定したサーフィンとアクション性の高いサーフィンを兼ね備えた火の付け所がないツインフィンだなと思いました。
今まで乗ったツインフィンの中ではダントツで乗りやすく、一般のサーファーの方々にも楽しんでもらえるサーフボードだと思います。
キールフィンをセッティングすることで、ボードの加速を簡単に感じることができ、さらにツインフィンならではの軽い力でボードが回転するという面もしっかり感じられるので多くの方にツインフィンの楽しさを知ってもらえるボードだなと思いました。
パフォーマンスツイン、クルージングツインどっちかたらいいかわからないという方に非常におすすめできるサーフボードです。
今回JS Surfboards一押しのツイン二つを乗り比べて見て、粂悠平的に性能をトータルして見て思ったのは、僕は赤派です。
みなさんはどちら派ですか?ぜひ取扱店舗に行ってチェックしてみてください。
それでは怪我のないようにサーフィンを楽しみましょう粂悠平でした。

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【兄、粂悠平】【弟、粂浩平】
湘南茅ヶ崎出身の兄弟プロサーファーとして活動しています。
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