プロになってからの試合へのコンディションつくりと就労のバランス

プロロングボーダーのJulian Hopkinsです。

前回のコラムで、私が2018年にプロサーファーになるまでの経緯をご紹介しましたので、今週はその続きという訳ではありませんが、ビジネスマンとして働きながらどのように試合に向けてコンディションづくりと言いますか、準備期間を過ごしているかを振り返っていきたいと思います。

総括するとプロアスリートとして綿密に計算され尽くされたスケジュール、食事管理等を徹底的にこなすというよりも、フルタイムで仕事がある上で、試合にもベストなコンディションで挑むためにやれることをとにかくやっているといったスタンスです。

今年はこのご時世なのでツアーが中止となりましたが、通常の環境ですと大方の年間スケジュールが3月頃には固まります。ロングボードツアーの場合はだいたい、4月にバリ、5月、6月に千葉で2戦、9月に1戦、10月に茅ヶ崎で最終戦のようなスケジュールとなります。
今年は試合がないので改めて実感したことですが、やはりこのスケジュールが決まった時から自分の中ではすごくそこに向かって気持ちが引き締まる感じがします。
日本の会計年度の始まりということもあり、仕事の関係でバリでの第1戦には出場できないことも多いので、だいたい5月の千葉での第2戦に照準を合わせて、3月頃から準備を始めますね。

JPSAより

プロ2年目、千葉県太東海岸での第3戦。

http://jpsa-gg.com/highlights/TOP/HI01_main.php

|試合前の調整について

冒頭で少し触れましたが、とにかくやれることをやるスタンスです。
試合当日に身体が動くこと、スタミナが続くこと、サーフィンが調子良いことが大事なので、日頃から気をつけていますがちゃんと栄養のある食事をとること、プールでのトレーニングなど、怪我をしにくい方法で身体を鍛えること、そしてなるべくたくさんサーフィンをすることをより一層意識して日々を過ごしますね。

現在は鎌倉に住んでいて、都内に通勤する生活を送っているので、特にトレーニング等はなかな意識しないと時間をとれないですね

試合のスケジュールが決まるとそれが自分を後押ししてくれて、会社のあるビルに入っている就労者用のジムや皇居ランニング、仕事の帰りにプールに寄る、早朝起きて走る等、なんとか時間をみつけて定期的に身体を動かすようにと意識が向きます。

そして、通勤のデメリットと引き換えに海の側に住んでいると、波のリズムに合わせた生活がしやすい、タイミングが合えば短時間ですが平日も海に入れるというメリットはあります。
波のありそうな時は前日10時ぐらい等、なるべく早めに寝て、5時に起きてサーフィンを1時間ほどやります。
もっと早い時間に夜は明けていますが、私の場合はそれ以上やると仕事中に眠くなってしまったりするので、1時間程度のサーフィンが丁度良い塩梅で、これぐらいですと毎日波が続いても海に入れます。

決してハードなトレーニングで自分を追い込んでいる訳ではなく、疲れをためない範囲で、試合に向けて身体に良いことをしているので、試合に照準を合わせてこのような生活をおくれているときは、仕事においても非常に良い影響が出ているように思えます。

23区のど真ん中でも早朝にトレイルランができます。

接待や会食は実はそこまで多くはないので、必要であればやりますが、その他の飲み会等も含め、試合が近づくにつれて、金曜、土曜は深酒は避けるように自然と意識は向いていると思います。

サーフィンにとって一番大事なのはとにかくサーフィンをすることであり、試合が近づいてきますと波が小さければ、週末は千葉などに行き、せっかくのトリップなのでガッツリ2ラウンドサーフィンします。フィンのセッティングなど板のチューニングにも気を使いますし、普段以上に海に入りたい気持ちも強くなりますので、そこを一番優先したスケジューリングになりがちです。

|全ては自己管理のもとに

トレーナーが管理する訳では無いので、基本的に全て自己管理のもとに成り立っています。

サーフィンが好きでやっていて、試合でベストを尽くす為にやっていることなので、本当に楽しんでやっていますよ。どれもポジティブな身体/メンタルを保つ為の取り組みなので、バランスよくやる(疲れすぎないように、ほどほどに)ことで元気に日々を送ることが出来ていると思います。

ビジネスマンの方もサーフィンでも良いですし、例えばマラソン等の趣味のスポーツでも大会にエントリーして明確な目標ができると、それを意識して生活に変化が出て、それを上手くバランスできれば、仕事にもプラスになってくるのではと思い、個人的にはおすすめですね。

|最後に…

もう一つだけお話しすると、怪我をしてしまうと全て意味がなくなってしまいますので、身体のコンディショニングとケアは怠らないようにしています。
自分でストレッチやヨガ等の時間もとれれば良いのですが、私の場合はなかなかサーフィン/トレーニングをこなした上でストレッチまで習慣化することができていないので、週に1回程度は酸素カプセルとマッサージを併用し、身体に疲れを残さないように工夫しています。

冬のバリ修行から帰国直後、川崎のマッサージ/酸素カプセルのお店で。

関連記事一覧