ツインフィンバックハンド攻略

Cover photo by Kenta Kawana

はじめに

こんにちは。プロサーファーの松野陽斗です。
以前からツインフィンについてのコラムを何度か上げさせてもらいましたが、今回はもう少し踏み込んだ内容をお届けしたいと思います。
このコラムはずっとお届けしたくてウズウズしていました。笑
タイトルの通り、ツインフィンバックハンド攻略。
既にツインフィンユーザーの方の中でも、フロントサイドは気持ち良く乗り慣れている方も多いはず。
でもいざ目の前にバックサイドの波が来た時、躊躇される方もいると思います。
なかなか敬遠されがちなバックハンドの乗り方。

簡単に!、、、とはいきませんが、参考までにお伝えできればと思います!

パフォーマンスショートボードとは違う、波の使い方

まず初めに、サーフボードをどう扱いたいかというポイントから乗り手のサーフボード選びは決まってきます。
『激しくアクションしたい方』と、『ゆったり乗りたい人』では選ぶサーフボードも変わってきます。今回のコラムではツインフィンなので後者の『ゆったり乗りたい人』向けの解説になります。
ツインフィンの乗り方は激しいアクションを目的としたサーフィンではないので、パフォーマンスショートボードとは選ぶ波・乗ってからのラインの取り方も変わってきます。
バックハンドの波に乗る時は、まずは傾斜の緩いブレイクの速くない波に乗るのをお勧めします。
というのも、掘れてたりブレイクの速い波に乗るとサーフボードのコントロールが難しいからです。

photo by Kai Onodera

フィンをルースさせない感覚を掴むのが難しいツインフィンのバックハンドにおいて、優しい波に乗って、どれくらいの力加減ならルースせずレールを入れていられるのかを知ることは上達の鍵になります。
1本の波にテイクオフした後は、まずは緩くターンできるところからライン取りしていき、だんだんと傾斜の深いフェイスに、と波ごとに調節していきながら練習すると波と浮力・フィンが水を通る感覚のバランスを掴みやすくなると思います。
アクションしたいがために、無理なライン取りをするより、優雅に乗れた方がカッコ良いですよね。自分とサーフボード、波とで絶妙なラインを探すこともツインフィンの楽しみの一つです。

体重のかけ方・力の使い方

Photo by Kohei Kume

あくまでも僕の場合ですが、ツインフィンとパフォーマンスショートボードの力のかけ方や、力のかける方向に差があると思っています。
パフォーマンスショートボードは、板を回したりなどして横方向に蹴り込む要素も加わってきますが、ツインフィンでは下方向(水中に向かって)に押し込みながらターンする側のレールをいれるイメージでターンをしています。
基本的にツインフィンの板は浮力があるので、押し込めば反発して加速する力があります。水の流れる量も多いので、その分さらに加速するからです。
そこで、横方向に強く力を入れてしまうとフィンが2本しかないので水量に耐えきれずルースしてしまいます。
バックハンドだとターンをした時の後ろ足の蹴り込む力も強くなってしまうので、横に蹴り込む力分を下に少し向けるだけでターンの伸びはかなり変わってます。(ツインフィンがアクション特化でないことからかなり理にかなっているかと思います)
また、身体のひねりも抑え気味でしています。
ターンの時に身体をひねる分、力は横方向に入ってしまいます。
なのでひねりは抑えつつ、レールに負荷をかけるのは体重移動の方が割合は多いです。(身体をひねってレールを入れるのではなく、身体を傾けて体重移動させる)
最初はなるべくサーフボードの上から体重が傾きすぎないようにすると徐々に感覚が掴めてくると思います。
ボトムターンの時に腰を落としたり(腰を落とすだけで下方向に力が働く)、フィンのサイズを大きくしてルースしづらくするのもお勧めです。

終わりに

Photo by Kohei Kume

ツインフィンバックハンド攻略、少しマニアックなhow toでしたがいかがでしたか?
無理な力を利用せず、体重移動をメインに行えば自ずと身体の使い方も上手くなります。フロントサイドはもちろん、他の種類のサーフボードに乗っても基本となるサーフスキルは生きてくると思います。
恐れることなく、果敢にバックハンドに挑んでみて下さい!
ありがとうございました!

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