ワーケーションで新たなライフスタイルにチャレンジ

writer by Tatsuya Fujii

新型コロナウイルスが流行して2年。マスクをつけての生活は当たり前となり、飲み会も少なくなり、リモートワークが導入されて会社に通う日数が減った人も多いかと思います。リモートワークを行っていると、「よく、毎日満員電車に乗って通勤していたなぁ」など今までの生活に対して感じることもあります。リモートワークやオンライン会議などは多くの企業が取り入れていますが、「ワーケーション」についてはどのようなイメージがありますか?言葉は知っているが、実際はよく分からないという人もいるかと思います。今回は、ワーケーションについて詳しく説明していこうと思います。

そもそもワーケーションとは

ワーケーションとは仕事(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせた造語です。簡単に言ってしまうと「オフィスを離れ、普段の生活とは異なる環境でリモートワークに取り組む働き方」です。近年広がり始めた言葉なので様々な捉え方があると思いますが、プライベートを中心に置いてその変化に合わせた働き方と捉える方が正確な気がします。

ワーキングの特徴

一つ目の特徴は働く場所の変化です。リモートワークはオフィス以外の場所で仕事に取り組むことを広義で指しますが、ワーキングは一般的に休暇を過ごすような環境に一定時間滞在して仕事を行います。滞在先はホテルやAirbnb(https://www.airbnb.jp/)のようなレンタルハウス。また、地方のコワーキングスペースを利用する場合もあります。色々な自治体が「宿泊施設+体験できること」というパッケージで用意してくれているので、自分で泊まるところや生活環境を調べる必要はありません。

二つ目の特徴は、就業時間を自分でコントロールすることです。9時に出社し12時から1時間の昼食休憩をとり17時に退社。仕事が終わらない場合は残業タイム・・・日本では多くのサラリーマンがこのリズムで生活を送ってきました。しかし、バケーションは自分自身で仕事に取り組む時間を決めるため、24時間の過ごし方に選択肢が増えます。例えば、サーファーの場合は潮が引いていてオフショアの時間は海に入り、その前後で仕事に取り組む。小さな子どもがいる場合は、日中は子どもと遊び、昼寝の間や夜、寝かしつけた後に集中して仕事を片付ける。そんな生活も可能となります。

バケーションのメリット

まずは、仕事中心の生活からプライベートをより大切にするライフスタイルに変更できる点です。サーファーならば、海の近く。キャンプ好きなら自然豊かな土地。田舎暮らしに憧れを持つ人なら、思い切って全く関わってこなかった地域に滞在してみるのも良いかもしれません。全ての人に当てはまるというわけでは無いですが、環境の変化は仕事の効率を上げることが期待できます。社会心理学に「解釈レベル理論」というものがあります。「距離が近いモノは具体的に考え、遠いモノは抽象的に考える」という理論です。自宅↔会社を行き来しながらプロジェクトに取り組みアイデアを絞り出すよりも、遠く離れたリゾート地でリラックス出来る環境で色々な体験をすることにより、いつもの発想とは異なる新たなアイデアが生まれる可能性が上がるということです。

しかし、通常、勤め人の場合は会社が導入を検討してくれないと話が進まないかと思います。「うちの会社は昔ながらの社風だからそんなこと、取り入れないだろう」と思った人もいるかと思います。しかし、企業側にも導入のメリットがあります。新型コロナの流行後、リモートワークの導入でオフィスの稼働率が大きく下がりました。企業も出勤者が大幅に減ったオフィスの扱い(移転、規模の縮小、使い方の変更)の検討を始めています。(関連:毎日新聞「テレワークの継続?それともオフィスで?「ウィズコロナ」の模索https://mainichi.jp/articles/20211012/k00/00m/020/012000c
かつてはブランドイメージとしてプラスに働いた、都心部で高い家賃を払いながらオフィスを構えるという形は変化の時期を迎えています。

おすすめワーケーションエリア

最近では、地方の活性化や交流人口の増加を狙い各自治体がワーケーションに力を入れています。アクティビティや生活、環境などその土地ならではの体験が出来る様々なプランがありますが、今回は王道+海を中心におすすめのワーケーションエリアを紹介します。

沖縄

国内屈指のリゾート地。まさにリゾートというホテルがあり誰もが憧れるワーケーション候補地。
詳細:「OKINAWA WORCATION GUIDE」(https://tele-okinawa.go.jp/facility/

新島村(東京都)

サーフィンを考えているなら新島がおすすめ。ネットワーク環境の整備やキャッシュレス会計などワーケーション事業に力を入れています。離島ならではの環境はリフレッシュ出来ること間違いなし。
詳細:「新島村商工会」(https://niijima.or.jp/shokokai/mission/coworking/

宮崎

こちらもサーファーに人気の宮崎。南国のような雰囲気があり非日常を感じられます。Cカヤックやウインドサーフィン、SUPなどの海のアクティビティや農業体験など幅広い体験が用意されています。
詳細:「宮崎市観光協会」(https://workcation.miyazaki-city.tourism.or.jp/

三重

企業のワーケーションを積極的に後押ししている三重県。「木こりの生活体験」「港町生活体験」など特徴的なプランがたくさんあります。
詳細:「三重県のワーケーションポータルサイト」(https://workation.pref.mie.lg.jp/

高知県

個人的におすすめの高知県。自然豊かで、食べ物もおいしく、酒飲みを受け入れてくれる雰囲気があります。笑
詳細:「高知でワーケーション」(https://kochi-experience.jp/workation/

まとめ

まだまだ、興味深いプランを様々な自治体が用意しています。それぞれの趣味や関心があることを中心に一度、検討してみてはいかがでしょうか。

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