プロロングボーダー :Julian Hopkinsへインタビューその2
引き続き、普段は丸の内の外資系投資会社に勤務しており、尚且つ就労しながらプロサーファーになったJulian Hopkinsさんにインタビューしてみました。
今回はスキルアップについてどんなトレーニングをしたのかを掘り下げて聞いてみました!
就労してからプロになったと思うのだけれど、どのようにしてスキルアップに努めましたか?
そして東京に住んでいる頃はどのくらいのペースで海に通ってたのでしょう?
A.
基本週2必ず波のあるところに行ってサーフィンを1−2ラウンドやっていました。
昔は鎌倉のリーフでしかサーフィンをしていなくて、外海(千葉、茨城、福島など)のビーチに試合に行ったときに波質が違いすぎて、板も合っていなくて、全く波に乗れなかった経験がすごく悔しかったので、東京に住んで千葉や茨城に通うようになってからは、なるべくパワーのあるビーチブレークに慣れることに集中しました。
サーフィンをやる回数よりも自分が慣れていない波質でいかにサーフィンが上手くなれるかにフォーカスしていました。
自分が乗っているボードもシェーパーと相談してそういった波に合わせたボリュームの小さいものを作り、とにかく掘れている波やパワーのある波を求めて、毎週2日海に通い、毎週合計で8時間ぐらいは車を走らせていたと思います。
逆に小波やリーフブレイクは子供の時から鎌倉、ハワイでの経験で身体に染み付いていたのであまりやらなかったです。
鎌倉のリーフで、しかも週末にサイズのある波がある日は本当に限られているので、そういう時はご褒美的な感覚で良い波でのサーフィンを堪能していましね。
週末サーフィンでスキルを上げていくコツと意識する事はなんですか?
A.
自分に合った板、自分がサーフィンするポイントに合った板を手に入れることが最重要かと思います。
特にコンペ等で勝つことを目指す人は、苦手な波でサーフィンすることも大事だと思います。
苦手な波というのはあまり経験を積んでいないタイプの波なので、それと向き合い、それに合った板に乗れば気付いたらそれが得意な波に変わっているはずです。
自分の場合はまさにそうでした。
また、1週間でサーフィンできる回数が限られているのであれば、普段から習慣的に身体を動かして、週末のサーフィンはなるべくパワーのある波、体が鍛えられる様な波でサーフィンすることが近道だと思います。
こういう波ではパドル力も体幹も必要となるので、短時間で上達するには最適だと思います。
例えば海外にサーフトリップにいくと普段よりもアウトのポイントやパワーのある波でサーフィンをするので、自然と身体が鍛えられますよね?
それと同じ感覚で、日本でもなるべくパワーのある波でサーフィンをするように心がけると良いかと思います。
普段のトレーニングはどんなことをしていますか?
A.
特に東京に住んでいた頃は海に行ける日は週2と決まっているので、その日に身体が良いコンディションとなるよう、平日3日軽めのトレーニングをしました。プールで泳ぐ事を中心に、ランニングなど基礎体力の向上がメインです。
サーフィンする時間が少ない分、海の近くにいるサーファーよりも体力面で上回ることが目的でした。
プールはゆっくり長距離を泳ぐのではなく、短距離のダッシュを繰り返すのが、自分にとっては一番効果的でした。腕のみ、キックのみなどの種目を加えて、使っている筋肉を意識して泳いでいました。
基本的に僕はサーフィンも筋トレも独学です。
怪我を通じて自分の体と向き合った経験が生きていて、自分の体の調子は自分が一番わかっていると思います。
最近は海の近くから都内に通う生活なので、以前行っていたトレーニングの一部がサーフィンの時間にに切り替わっています。今は自粛でプールは行けないので、サーフィンが出来ないときは軽めのウエイトトレーニングやランニングを行なっています。
昨年アメリカに長期出張で行った際に少し体重が増えて、意外とその方が上手くロングボードを押さえ込むことが出来てサーフィンに余裕が出たので、その体重でも身体が動くように調整しています。
仕事の下積みの頃は長時間労働で体を動かす時間がなかった為、食べる量をコントロールして体を軽く維持していましたが、今は大学生の頃と同じぐらいのベスト体重に戻った感覚です。太らない様にウエイトと有酸素を少し取り入れて、基礎的な筋肉を維持しています。
生活で気をつけている事はなんですか?
A.
最近は在宅勤務で3食自炊しています。
料理を作るのが好きなんですよ!
意識しているのは、野菜とタンパク質と炭水化物をバランスよく食べる事。
化学調味料、お菓子とか体にとって不要なものはなるべく取らない様にしています。
julianさんにとってのサーフィンはなんでしょう?
A.
生活の一部ですね。海に入ること心と身体のリズムが整えられ、ポジティブに生きていく為のエネルギーになっていると思います。
最後に今後の目標を教えて下さい!
A.
仕事のキャリアを保ちながらサーフィンを続けていくことが1番の目標です。
ロング、ショートとかではなく、少しでも上手いサーファーになりたいです。
仕事もあるので、怪我を気をつけつつ最大限チャレンジし続けていきたいと思います。