短編小説:大人恋シリーズ”何度でも君に恋をする”七里ガ浜編

大人恋シリーズ
”何度でも君に恋をする”

model by haruka kuroki
produce by Ino

それは風の強い日だった。
サーファーの彼が

「今日は海がジャンクだからサーフィンは出来ないなぁ」

って、ため息を吐きながら
残念そうに言う彼。

”あ!そうだ!”

彼は覚えてないと思うけど
二人の思い出の海に連れ出そうと思った私。
天気は曇り空。
時折、太陽が顔を出しておいでって言ってる気がする。

まだ日によっては肌寒い夏前の日

嫌がる彼を無理やり連れ出した


いつもは車で、彼のサーフィンを見ているけど
今日はサーフィンが出来ないから彼を独占できちゃう。

「じゃあ、偶には江ノ電に乗ってみない?」

渋る彼。

”ずっと隠してたあの話をしてみよう”

少しドキドキしながら彼を電車に引き込む

まだ諦めてない彼は波伝説を見ながらそわそわ。

”そんなの分かってるけど今日は私DAYだもんね!!!”

そうやって心で呟いた。

”あ。海が見えてきた。”

プシューッ

電車が目的地についた。

今日はただ海にいくだけだけど、いつもと違うルートにやっぱり海好きな彼も心なしか喜んでくれてる様に見えた。

彼との出会いは中学校。

彼はクラスでも人気者で、ずっと中学生からサーフィンをしている。
私達は地元も一緒で、引っ込み思案な私の一方的な片思いだった。

学校が終わると誰よりも先に帰って海にサーフィンしに行く彼
そんな彼を私は遠くから見つめていた。
友達と話して女子トークしてるフリをしながらも
何度も何度も一人波に向かう彼を瞼に焼き付けた

初めての恋。
私は、日々募る想いを伝えることさえ出来ずに…
彼のサーフィンを放課後見れるだけで満足だった恋


あの時から焼けた肌にくしゃっと笑う笑顔が大好きだった。

数年前のクラス会で偶然にも再会した私達。
私は変わらない彼の笑顔に恋をした。

勇気を出して告白したら見事に成功!
人生で一番嬉しい瞬間だった。

”今日は言いたかった事を言うんだ。ずっと秘密にしてた事”

いつか伝えようとしていたあの時からの想い
今日はその事をいうのに絶好のチャンスだったんだ

「あのね。ずっとずっと言いたい事があったの」

「笑わないで聞いてくれるかな?」


私の初恋はねあなただったんだよ。ここの階段からずっと貴方を見てたの」

「だからね、貴方に恋をしたのは2回目。

きっと私貴方に何度でも恋するんだと思うの。」

海に夕陽が落ちる
ほお染める君

あの時と変わらない
焼けた肌くしゃっと笑う
そんな君を見たら
鼻の奥がツーンとして
心がぎゅっとして
何だか泣きそうになった。

握りしめた手
君の暖かい体温に確かな温もりを感じる
この手の中に私の幸せが全て包まれている

これからも君のサーフィンをずっと見ていたい


そう願いをこの空に込めた

location by 七里ガ浜

Ino
Ino

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