不朽の名作“Haydenshapes-Hypto Krypto”【KumeBro’s 粂浩平】

はじめに

サーフィン系YouTuberプロサーファーの粂浩平です。

このコーナーは、僕らが週一回交代で記事を書いているプロダクト「KumeBro’sのおすすめアイテム」のコーナーです。

僕らのYouTubeでは、これまでも色んなサーフアイテムを紹介しているのですが、映像ではなく記事として書いていこうと思ってます。

動画は見たけど、記事としても見てみたいって方にも楽しんでいただける様な記事にしていきたいなと思ってます。

また動画ではお伝えしていない、そのサーフアイテムの説明なども僕目線にはなりますが、記事では書いてるので合わせて読んでみてください。何かお役に立てたら嬉しいです。

エピソード

毎年新作サーフボードがリリースされる度にサーフボードの進化には本当に驚かされています。

そしてその進化版で翌年にまたリリースされ、一本のボードから更にいいボードが誕生する。

そんな時代の流れに飲まれず、今尚負けず劣らず不朽の名作になっているのがHaydenshapes-Hypto Krypto(ヘイデンシェイプス-ヒプトクリプト)

2014年にSurfboard of the Yearを受賞し最優秀サーフボードに選ばれてから、現在2021年でも人気をの理由をしっかりと紹介していきたいと思います。

Haydenshapesとは

写真参照:https://www.murasaki.co.jp/brand/ridelifemag-murasaki-sports/shop/kamiotai/d2e78dee-5abf-4122-a2d1-4d27be892e16/detail

まずサーフボードを紹介する前にそもそもHaydenshapesとは?

ヘイデンコックス自ら作り上げたブランドがHaydenshapesで、Haydenshapesは1995年オーストラリア、シドニーで誕生したサーフボードブランドです。地元のサーファーの為に作られていたサーフボードも現在世界70カ国以上で販売され、世界中のサーファーが使用しています。

どこにも弟子入りする事無く、独学でサーフボードを作り続け何万本というサーフボードを廃棄するも今のモデルを考え抜いてきました。

創業以来、変わらず常により良いサーフボード作りを目指して日々試行錯誤を繰り返しサーフボードのイノベーションに力を注いできました。

そのシェイパーヘイデンの信頼性は名だたるプロサーファーがアンバサダーを勤めていることからも容易に想像できる。

現在チームにはクレイグ・アンダーソン、ディオン・アギウス、ネイト・テイラー、ディラン・グレーヴィス、ジェイク・ケリー、ミッキー・クラーク、ベンジャミン・ハワード、シャマ・ベックホード、オスカー・ランバーン、マーティー・パラディシスがアンバサダーとしHaydenshapesを使用している。

Hypto Krypto(ヒプトクリプト)

Haydenshapesが考案したHypto Krypto(ヒプトクリプト)という名作。
サーファーの方なら一度は耳にした事があるであろうこのサーフボードだが、なぜそこまで人気なのか?
その輝かしい経歴から遡っていきたいと思います。

stab magazineの人気イベント、世界で最も優秀なサーフボードを決める”Surfboard of the Year”
そのSurfboard of the Yearで2014年,2015年と2年連続受賞、”2014グッドデザイン賞Australia”を受賞しました。
Craig Anderson(クレイグアンダーソン)がカンドゥイの10-12フィートの波を5’4″のHypto Kryptoで乗りこなしました。
このSurfboard of the Yearを2年連続受賞することは本当にすごくて当時聞いたとき驚いたのを覚えています。

ですが、その丸っこい見た目から当時コンテストをメインとしていた僕は乗る機会がなかったです。
そんなこんなで月日が経ったんですが2021年ムラサキスポーツでもHaydenshapesが販売開始しました。
百聞は一見に如かずという事で、僕も早速オーダーし使用してみたのですがその性能に驚きました。

テクノロジー

Haydenshapes-Hypto Kryptoの特徴でもあるのが、【future flex(フューチャーフレックス )】を使用していて、future flexサーフボードとは高密度フォームコア、エポキシラミネート、パラボリックカーボンフレームを搭載したサーフボードです。 

Eps Core(高密度ポリスチレン)は通常のPUフォームと似ていますがEps CoreがPUフォームより優れている点は耐久性です。この耐久性に優れたEps Coreにエポキシラミネート、パラボリックカーボンフレームの組み合わせにより、通常のPUボードよりサーフボードのしなりと反発をより長持ちさせ、耐久性に優れている構造となっています。

【カーボンファイバーフレーム】
future flexサーフボードのフレックスを特徴つけているのはボードのデザインにすっきり収まっているパラボリックカーボンファイバーフレーム です。このフレームを使用する事でボードに捻れを抑制し、波に適したフレックスを保ちながらも、スピードやドライブを最大限生かすような構造になっています。

このように独自のテクノロジーを搭載することにより唯一無二のサーフボードに仕上がっています。

乗り心地

最初は湘南の小波で使用したんですが、EPS素材で短くて幅があるモデルなのでもちろん小波での性能もよく、パドリングやテイクオフの速さ安定感は抜群で小波ボードとしてしっかりと使用できるのは理解しましたが、なぜここまで話題を呼びロングセラーしているのかはあまりよく分からなかったです。

そこからなぜここまでロングセラーしているのかを疑問になり様々な波で使用していたらあることに気付きました。

それが「パフォーマンス性」

Hypto Krypto(ヒプトクリプト)は、そのルックスからクルーズ系ボードや小波系ボードのようなイメージを持ってしまいがちですが、実際に乗ってみるとかなりハイパフォーマンス!

波のサイズが肩~頭ぐらいの時に使用したんですがコントロール性がもの凄くいいのと波にしっかり張り付くのでターンの伸びが変わりました。

通常のEPSボードは反発性が強く波を弾きながら走っていくイメージなのですが、Hypto Kryptoは反発性があるのにしっかりと波に張り付くので滑らかなターンから一気にサーフボードを弾くことでスピーディーなターンが可能になっていました。

また小波用ボード特有のコントロール性が備わっているのでパフォーマンス性もかなり高いです。

これによってサイズがある波でも使用できる小波ボードとなりパフォーマンス性が格段に上がりました。

実際にHypto Kryptoに乗っている映像が Youtube「Channel KumeBro’s」に出ているので是非チェックしてみてください。

この映像でもわかるように波にサイズがあってもグラブリバースなどかなりトリッキーな技が成功しています。

またターンが伸びているので早い波でも抜けながらアクションが出来ています。

この性能には本当に驚きました。

粂浩平流 マル秘テクニック

Hypto Kryptoのフィンボックスは5プラグになっていて様々なフィンセッティングで楽しめるのも特徴の1つで、トライフィンで使用するのを推奨していますが、ツインフィンやクアッドで使用するとまた違った楽しみ方になりますが、僕がオススメするフィンセッティングは「ツインスタビセッティング」
ツインスタビにする事により適度なルース感を残しつつ、回転性が上がるのでHypto Kryptoに相性抜群でした。
実際に今はツインスタビでしか乗ってなくてこの乗り心地も唯一無二です。是非Hypto Kryptoを持っている方は試してみてください。

最後に

やはり3度の優秀賞を取るだけあって本当に素晴らしいサーフボードのHypto Krypto

ロングセラーするにはロングセラーするだけの理由がありました。

小波も乗れるけどサイズがあると更にその性能が上がるなんて全く想像できませんでした。

Craig Anderson(クレイグアンダーソン)がカンドゥイの10-12フィートの波を5’4″のHypto Kryptoで乗った時のコメントを、HAYDEN JAPAN より抜粋します。

記:「すごい写真が撮れましたね」

ク:「あれはあの時、一番大きい波だったよ。チューブにすらならなくて。でもボードがすごく良いのを感じた。過去の経験からセットの最初の波は危険だったのでセットの最後の波まで待つ事にしたんだ。たぶん6セットウェーブくらいかな?今まで見てきた中でもかなり良い波だったし、でかかった。 テイクオフもレイトなドロップが出来て、ボトムターンしたり。まるでパーフェクトな壁をスノーボードで滑っているような気分だったよ。ボードがぴったりと水面にくっついているのを感じたよ。すごく良かった」

記:「ずっとヒプト・クリプトに乗っていたんですか?」

ク「いや、2日目にアクシデントがあって壊れちゃって。その時、自分では何が起きたのかわからないくらい吹っ飛んだよ。でも幸い誰も怪我しなかったから良かったけどね。それでバックアップの5’9’’のショートボードに乗ったんだけどヒプトと全然感じが違って。ヒプト・クリプトは波の上で自分のポジションをより良い方向にもっていく事が出来るんだ。まあ、あの大きい波でのボトムターンはスーパークリーンではなかったかもしれないけど、それでもヒプトだからすごく下まで行けたんだよね。」

記:「もしまた同じ波が来ると聞いたら同じヒプト・クリプトを持って行きますか?」

ク:「100%持っていくね!いつも乗っているから勝手がわかっているし、大きい波の時はいつもヒプトなんだ。今回ヒプトが壊れた後に乗ったショートボードは、ただ浮いてるだけというか。ヒプトは座っているだけでもエナジーを感じるようなボードなんだ。パドルしている時もね。」

とあるが、僕自身乗ってみてこのコメントがわかる気がしました。
是非興味のある方は乗ってみてください。その性能に驚くと思います。

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【兄、粂悠平】【弟、粂浩平】
湘南茅ヶ崎出身の兄弟プロサーファーとして活動しています。
主な活動は、
●プロサーファー初のYouTube「Channel KumeBro’s 」にて毎週金曜に動画を配信中!
●サーフィン雑誌「サーフィンライフ」で、KumeBro’sの連載ページを制作!
●サーフウェブメディア「Quiiver」にて連載企画KumeBro’sのサーフアイテム記事を制作!
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QUIIVER編集部より

QUIIVERでは今後も、この様にサーフアイテムを紹介していきたいと思ってます。
リクエストなどがありましたら気軽にコメントを下さい。

またこの企画に賛同してくださるメーカー様や企業様がいらっしゃいましたらこちらの宛先までお問い合わせ下さい。

各プロサーファーのレビューのもと、記事にてご紹介致します。
QUIIVER編集部
担当:猪野
mail : quiiver@i3design.co.jp

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