世界のQSツアーを転戦して感じた旅の魅力

はじめに

こんにちはプロサーファーの森 友二です。
今回は皆さんに僕自身が2017,2018とQSツアーを2年間周って、色々な国を訪れて感じた事を
記事を通してお伝えしたいと思います。
まず、僕自身がQSを周ることになった経緯についてお話ししたいと思います。

ジュニアの試合をメインで出場していました。
試合に出場する上で、自分自身よりもさらにレベルの高い外国人選手たちと試合をすることは、自身のスキルアップはもちろん、世界各国のクオリティーの高い波でサーフィンが出来る環境に身をおきたかったからです。

いろんな環境でサーフィンと向き合うことで違ったサーフィンの魅力にも気付けると思いました。
そんな時に地元の先輩で、同じプロサーファーの大橋海人くんもQSを周るということを知り、レンタカーや宿の取り方、海外生活を何も知らない自分を一緒にツアーに連れて行ってくれました。

試合をするにあたって訪れた国は、インドネシア、オーストラリア、カリブ海、ポルトガル、南アフリカ、カリフォルニア、バージニア、フィリピン、中国、台湾などなど、、、

特に印象がある3つの場所について話したいと思います。

オーストラリア

当時、QS6000の試合が最初に行われるのはオーストラリアのニューキャッスルとマンリービーチという場所でした。
オーストラリアという国はサーフィンがメジャーなスポーツとして認知されており、僕自身が感じた事がないくらい地元の人たちのサーフィンへの熱気を感じました。
海が身近にあり、街にはサーフショップが並んでいて、海で泳いだりサーフィンをしたり日焼けをしたりなど
過ごし方は人それぞれですが、ほとんどの人がワールドチャンピオンのミックファニングを知っており、一般の人たちのサーフィンの知識はとても高かったことが強く印象に残ってます。。
サーフィン、ファッション、音楽全てがセンスが良く。
当時、高校生の自分はすごく影響を受けたのを覚えています。比較的、人々は怠けてる印象です。笑
店があまり時間通りに開かなく、日本人がどれだけ働いているのかがわかった気がしました。

将来住んでみたい国の一つです!!!

カリブ海

フランス領のマルティニーク島。
試合はすぐ負けてしまったのですが、地元の人が出場している選手達を観光に連れて行ってくれました。
そこでは、様々な物を見ることが出来ました。
ラムを作っている工場が山奥にあったり、滝を見に20分くらい山を登ったりもしました。
住んでる人々はみんな笑顔でフレンドリーでした。(怖い人もいましたが笑)
フランス語でみんなしゃべるのですが何を言っているのか本当にわかりませんでした。
言葉こそわからなかったのですが、意外と心で通じ合える物はあったのかと思います笑
サンバとバナナの木、植民地時代のヨーロッパの文化が街に程よく残ってる真夏の島でした。

南アフリカ

南アフリカはドバイ経由で行き、 到着までの時間がかなりかかった印象です。笑
目的はCTが行なわれる J-Bayというポイントでサーフィンをすることでした。
文句無しのパーフェクトウェーブ。この世にこんな場所があるのかと本当に最高でしたね。
でもこの旅は違う意味で本当に行って良かったと思った旅でした。
Jbayに行く前に、ダーバンという場所でQS1000に出場していました。
南アフリカは治安が悪く、ホテルから北側は治安が悪いため管理人に絶対に行くなと言われていた程でした。
異国の地で気が抜けない生活を経験してみて、日本に生まれて良かったと思いました。
また南アフリカでは黒人への差別が根強く残っており、黒人だけが集められているような地域やトイレが白人、黒人で、分かれている施設があったりします。肌の色が違うだけでそのような事が実際起きていたことに衝撃を受け、胸が締め付けられました。
教科書の世界がいきなり目の前にある、そのような体験は今後あまり出来ない印象深い旅でした。

Photo by Naoya Kimoto
Photo by Naoya Kimoto

さいごに

旅をしながら、その土地の匂いや景色、色々な人の優しさ、厳しさに触れた反面、辛い思いもしたし、悲しい思いもしました。
良いことも悪いことも全て含めて自分という人間を成長させてくれます。
色々な経験をして、視野を広げ、何がこの世の中でかっこいいのか、美しいのか、そして大切なのかを自分なりに判断できるようになりたいと思わせてくれた2年間でした。

ハプニングももちろんいい思い出です。(笑)

コロナが収束したら行ったことのない海や街、自分はヨーロッパが舞台の映画が大好きなので、フランスやイタリアでサーフィンしながら海沿いを旅してみたいです。

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