2023年版!進化したラウンドテール!
目次
はじめに
サーフィン系YouTuberプロサーファーの粂浩平です。このコーナーは、僕らが週一回交代で記事を書いているプロダクト「KumeBro’sのおすすめアイテム」のコーナーです。
僕らのYouTubeでは、これまでも色々なサーフアイテムを紹介しているのですが、映像ではなく記事としても書いていこうと思っています。
動画は見たけど、記事としても見てみたいって方にも楽しんでいただける様な記事にしていきたいなと思っています。また動画ではお伝えしていない、そのサーフアイテムの説明なども僕目線にはなりますが、記事で書いているので合わせて読んでみてください。何かお役に立てたら嬉しいです。
Channel Islands HAPPY EVERYDAY
これまでにさまざまなサーフボードの記事を書かせて頂いたのですが、今回は2023年にサーフボードがラウンドテールへ変更してリリースされるChannel IslandsのHAPPY EVERYDAYについてご紹介させて頂きます。
これには僕自身もすごく興味深くて、早速乗ってみたのですがその乗り心地の変わりようがとても新鮮だったので詳しくお話ししていけたらと思います。
そもそもラウンドテールとは?
テールエンドがスカッシュ(スカッシュテールとは通常のサーフボードで一番多くみられる形状で、四角くなっているテールデザイン)とは異なり、角のないふっくらと丸いテール形状の事を言います。
通常のスカッシュテールに比べると、ターンの際のテールの抵抗がなく、レールの切り替えに優れる為、スムースなマニューバーサーフィンが可能になり、レールtoレールのサーフィンがより滑らかになります。
波が大きいサイズの時など、レールtoレールでサーフィンをする時などはこのラウンドテールやピンテールなど、テール形状に丸みを持たせる事でよりスピーディーになるためこのテール形状を使うことが多々あります。
ですが、今回ご紹介するサーフボードHAPPY EVERYDAYは波が大きい時に使うサーフボードではなく、その名の通り毎日サーフィンを楽しめるように作られたサーフボードで力のない波やサイズが小さい波でも使用できるボードになっています。
では、なぜそのようなボードにラウンドテールを合わせるのか?ここに最大の特徴があります。
HAPPY EVERYDAYとは
TWO HAPPYをベースとしてブリット・メリックがデザインした2022年NEWモデル、HAPPY EVERYDAYはどのクイバーにも不可欠と言える毎日用ショートボード。
ライダーから高評価を得たTWO HAPPYのパフォーマンス性を生かしたまま、どんなコンディションでも使用できる様な毎日乗れる様なショートボードを追求し、誕生したHAPPY EVERYDAY。
小波ボードよりマニューバーに優れていながら、アベレージなコンディションでもグロベラーに匹敵する程のスピード性と操作性を備えている。
TWO HAPPYと比べレールを多少短くし、アウトラインをテールにかけてカービーに仕上げている。
エントリーロッカー・テールロッカーを共に控える事で、パドル力とグライドを向上。
前足あたりのシングルコンケーブがアクセルとなり、フィンの間のダブルコンケーブが小波でもレールからレールへの切り返しを楽にしてくれる。HAPPY EVERYDAYはチャネルアイランズチームから既に高評価を受けており、ライダーではないタジ・バロウもロトネスのWCTイベントでもこのモデルを使用する程の評価。
Channel Islands公式ホームページより文章抜粋
HAPPY EVERYDAYはハイパフォーマンスショートボード(TWO HAPPY)とグロベラー(ROCKET WIDE)の間に分類されるオールラウンダー。
毎日巡り会う様な波やコンディションでもストークし、使いたくなる様なパフォーマンス性抜群のHAPPY EVERYDAY。
このようにHAPPY EVERYDAYは毎日用ショートボードになり、サイズのある波をメインとして使用するサーフボードではないのです。
ではなぜラウンドテールを組み合わせているのか?
その回答については次をご覧ください。
ブリットメリックさんが言っていた事
昨年、最新パフォーマンスボードCIPROのプロモーションの為、Channel IslandsのCEOであるブリットメリックさんが来日しました。
この時に持ってきていたのが、実はHAPPY EVERYDAYのラウンドテールで、僕たちKumeBro’sのYouTubeに出演していただける機会があり、なぜHAPPY EVERYDAYのラウンドテールを持ってきているのか?その時にお伺いさせて頂きました。
ブリットメリックさんは、アルメリックの息子であり、Channel IslandsのCEOを務めています。
現在はCEO兼ヘッドシェイパー&デザイナーとして、世界トップサーファーのデーン・レイノルズ、レイキー・ピーターソン、グダウスカス・ブラザーズ、マイケル・フェブラリー、パーカー・コフィン、ボビー・マルティネスといったトップサーファーたちのサーフボードをデザインしています。
ブリットメリックさん曰く、
『オールラウンド小波ボードとラウンドテールの相性がすごくいいので、HAPPY EVERYDAYにもラウンドテールを合わせて作ったんだけど、すごく調子がいいんだ!』と言っていました。
この話を聞いた時、HAPPY EVERYDAYのラウンドテールがリリースされた時は必ず乗ってみたいと思ってました。
HAPPY EVERYDAYラウンドテール モデル
実際にHAPPY EVERYDAYのラウンドテールモデルに乗ったところ、ブリットメリックさんの言っていた「オールラウンド小波ボードとラウンドテールの相性がすごく」の意味を理解しました。
比較的HAPPY EVERYDAYは幅が広いサーフボードで、パワーレスな波やとろい波でも対応できるようなボードになっています。
こういったことから全体的なアウトラインは幅が広めに設計されています。
アウトラインの幅が広いと必然的にテールの幅も広くなるため、少し広めなスカッシュテールになってしまいます。
このスカッシュテールにする事でさまざまな波に対応することができるのですが、それと同時に幅が広いとコントロール性は失われてしまいます。
ですがラウンドテールを搭載することで、コントロール性が格段に上がります。
実際の乗り心地
通常のHAPPY EVERYDAYは、オールラウンド性に優れていて本当にどんな波でもしっかりと対応できるようになっています。
しかし、ラウンドテールにすることで圧倒的にテールコントロール性がアップし、スムースさが加わりました。
小波のアクション時は波にパワーがそもそもないので自身の力でボードを返したりと、コントロールするしかないのですが、そのコントロール性が上がるので少ない力でサーフボードを動かせるようになり、アクション時のキレが増します。
サーフボードは走るのだけど、アクションの時に重かったりしますよね?
それがない感覚です。
また、ラウンドテールにする事でスムースなターンも可能になっています。
パワーレスな波でも滑らかなターンが可能になるので、乗り味自体が変わります!
パフォーマンスボードと小波ボードの中間みたいな乗り心地です。
今までのHAPPY EVERYDAYはオールラウンド性が高いのですが、ラウンドテールにする事でさらにコントロール性が上がり、小波での動きが良くなる事にも驚きました。
今以上にアクションしたい方にはおすすめの一本です!
こんな方には合わない
やはりラウンドテールにする事で、コントロール性やアクション性は上がるのですが、テールでの安定性は少し失われてしまいます。
安定したテイクオフがしたい、パドリングがしたいと考える方は通常のスカッシュテールをオススメします。
小波でもバシバシアクションしたい、スムースなターンをしてみたいと思う方はこのHAPPY EVERYDAYラウンドテールに乗ることでまた一味違ったライディングが可能になるので是非一度試してみてください!
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【兄、粂悠平】【弟、粂浩平】
湘南茅ヶ崎出身の兄弟プロサーファーとして活動しています。
主な活動は、
●プロサーファー初のYouTube「Channel KumeBro’s 」にて毎週金曜に動画を配信中!
●サーフィン雑誌「サーフィンライフ」で、KumeBro’sの連載ページを制作!
●サーフウェブメディア「Quiiver」にて連載企画KumeBro’sのサーフアイテム記事を制作!
●地上波テレビ神奈川にて初のサーフィン番組KumeBro’sプレゼンツ「NaluTrip 」を制作!このラジオでは、
サーフカルチャー、サーフィンのテクニック、サーフアイテム、プロサーファーをゲストに招いたトーク、そして僕たちの本音トーク!
サーフィンを知るきっかけとなり、サーフィンが好きな方々にも楽しんでもらえれば嬉しいです。
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