目次
はじめに
皆さん、こんにちは。プロサーファーの水野亜彩子です。
今回は波の見方についてご紹介していきます。波情報をシェアする時やサーフポイント選び、会話の中で必ず使いますので、この際に覚えておきましょう♪
波の崩れる方向
サーフィンを始めて真っ直ぐに乗れるようになると次のステップは横に乗っていくことです。
横に行く種類は2種類あります。
海を正面に、岸側から見て右側方向に乗ることをグーフィーまたはレフトといい、左側方向に乗ることをレギュラーまたはライトと言います。本来は右がライト、左がレフトなのですが、海を正面に、岸側から見る方向になるので、右側に崩れるブレイクがレフト、左側に崩れるブレイクがライトとなります。
※スタンスによりますが、サーファーによってグーフィー、レギュラーで好みも分かれます。ポイントによって、グーフィーオンリー、レギュラーオンリーと一方方向しか乗れないサーフポイントもあります。
下の写真だと、右側に波が崩れるのがグーフィー、左側に波が崩れるのがレギュラーとなります。
フェイス
フェイスとは波のボトムからトップまでの面の部分を指します。(赤丸の部分です。)
波のサイズが大きくなると波のサイズに伴いフェイスが大きくなります。
フェイスはマニューバーを描く場所になるので、フェイスの形は重要になっていきます。
フェイスが緩やかな斜面だとスピードが付きづらく、掘れている急斜面だとスピードがつきやすくなります。
ジェットコースターなどをイメージして頂くと分かりやすいと思いますが、急降下するジェットコースターの斜面の方がスピードがつくのと同じ原理になります。サーフィンの技をしたいけど、中々上手く技を決めれない・・・という方は、このフェイスの急斜面を利用し、スピードをつけることで技の成功率が上がりますので、お悩みの方はフェイスがどのようになているか意識してみてください。
ボトム
ボトムは波の一番下の部分を指します。(赤丸の部分です。)
ボトムではボトムターンを行う場所になります。
テイクオフをしたら基本フェイスを降りてボトムへ行き、ボトムターンに入ります。このボトムターンの際にレールがどれだけ海面に入り深いターンになっているか、スピードが出ているのかでトップへ行った際の技も大きく変わっていくので、どの場所で、どのようなボトムターンを行うのかが技の成功率を上げる大切なポイントになります。
ボトムターンは技をおこなう際に必ず通る基礎の部分になります。波に合わせてボトムターンの深さを変えたりと、とても奥が深いのです。
トップ
トップは波の上の部分を指します。(赤丸の部分です。)
トップが掘れていれば(壁のように反り立っている波)、オフザリップなど縦へのアプローチが出来ます。トップがなだらかでしたらカービングなどレールを使ったアプローチになります。
波に合わせてトップで行う技のことをトップターンといい、波によって様々な技があります。トップターンの種類は以前ご紹介しているので良かったら見てください。
ショルダー
ショルダーは波が切り立ち始めるうねりの場所を指します。(赤丸の部分です。)
波が崩れる場所から離れるので、波の崩れはじめる場所からショルダーまでをみて、どのような波なのか波全体を把握することができます。
ショルダーが張っている(進行方向に向かって波が続いている)場合は、波のフェイスが長く続いているので技がおこないやすい波になります。ショルダーが無い波は、波がすぼんでしまうので、技が出来る場所が無くプルアウトしてしまう波になります。ショルダーが張っている波の方が、長くライディング出来るので、波チェックの時にもチェックする項目の1つになります。波チェックの際は良かったら意識して見てください。
スープ
スープは波が崩れ、白波になった部分を指します。
スープは波のパワーがあるので、初心者の方はスープからテイクオフの練習も行うことができます。
オンショアが強い時は白波が立ちやすく、いろんな場所でスープがある状態になります。このスープを潜り抜けて行くためにショートボードは波の下に潜って抜けていく方法のドルフィンスルー、浮力があり沈められないロングボードやドルフィンが出来ないミッドレングスだとボードごとくるんとひっくり返り、水中に潜って波が通り過ぎるのを待つローリングスルー を行い沖へ向かいます。オンショア以外でも、波が大きくなると必要になる動作となります。
最後に
今回は波の名称についてお話しさせて頂きました。波の名称は沢山あり、最初は覚えるのが難しい部分もあると思いますが、波チェックのチェックポイントとしても知っておくと良い波や自分に合った波を見つけやすくなるので、波チャックの際にはポイント選びの指標として使って頂き、良い波に沢山乗って楽しいサーフィンライフを過ごしてください♪
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