サーファーと車達 vol.4
はじめに
サーファーにとって車は欠かせないもの。
むしろ相棒と言っても過言ではない。
そしてサーファーにはそれぞれにドラマがある。
様々なサーファーとの会話をしていると、とても面白くドラマティックだ。
このコーナーは、サーファー達が普段どんな相棒に乗っているのかをゆるく聞いていこうという、なんともザクっとしたコーナーでスタートしました。
本日も、”サーファーと車達”をテーマに様々なサーファー達にインタビューを行ってきた。
↓↓ 過去記事はこちらから ↓↓
そて今回は、普段RASH WETSUITSで営業として働きながら、NSAサーフィン大会にも参加し先日の鎌倉支部では見事優勝を飾った山崎さんへとインタビューをさせてもらった。
INO——
早速ですが、山崎さんのサーフィン歴と乗ってる車について教えてください。
そしてなんでこの車を選んだのでしょうか?
gaku——
サーフィン歴は11,2年くらいで普段はこの営業用のキャラバンに乗ってます。とにかく毎日乗らない日はないので相棒ですね。
INO——
大事な相棒なのですね。^^この車は何年乗っていらっしゃいますか?またこの車とのエピソードを教えてください。
gaku——
入社して少し経ってからだったので、3年くらいですかね。
出張でどこでも行きますし、極端に暑く/寒くなければ海の近くで車中泊することもあります。
もちろんホテルが疲れも取れていいのですが、車中泊の方がフレキシブルに動いて波乗りもできますし、ユーザーの方のリアルな使用環境も体験できるのと、何より一番なのは、車中泊の方が楽しいです。
INO——
いいですね〜!初めて免許を取った時に、乗ってた車はなんですか?またその車を選んだ理由も教えてください。
gaku——
最初の愛車は、車の前に原チャです。
種類はホンダのスーパーカブでした。学生でお金もなかったし、寮にいたせいで板が持ち込めなくて、波のありそうな週末は実家まで往復300kmくらいを通ってました。またやっても面白いかもと思ってます。笑
原チャでトリップって面白そうだと思いませんか??
車は社会人になってすぐにホンダのスパイクを中古で買いました。
燃費がそこそこ良くて荷室も広く、角ばってるデザインも気に入ってました。
サーフィン道具以外もなんでも入れてましたね。
男の一人暮らしを詰め込んだような車でした。笑
INO——
男の一人暮らしを車にとはなんとも男のロマンと言う感じですね。笑
山崎さんは普段はどんなサーフィンライフを送ってますか?
gaku——
波があれば朝の始業前に1Rやって、仕事に都合がつけば昼ごろ軽くやったりします。
ウエットのアイデアはまず自分でテストすることが多いので、いろんなウエットを着ながら波乗りします。
僕らが波乗りしないといいものが作れないと思っているので。
高知にいた時は倍以上やれていたのですがなにしろ波がない…そのぶん1ラウンド集中してやるようにしています。(波がないほうが仕事に集中できていいのですが。苦笑)
場所はほとんどこの辺でやってますね。(RASH近辺)
海にいけば誰かしら知り合いもいるし、何よりも居心地よくて。
もともと高知の田舎出身なので混んでるところは避けて波乗りすることが多いです。
INO——
普段は海には何本板を持っていきますか?
gaku——
車にはいつも数本乗ってますが、使うのはほぼ一本ですね。
最近は波の小さい時に、オフィスにある誰かのロングを借りることもあります。
高知にいたときはいつも波があるし乗る機会がなかったんですが、ロングでないと滑れない日も多くて。普段はショートボードなのですが、新しい発見があって、面白いです。
INO——
違った視点から物事をみたり感じたりするのは大事ですよね!
これから乗りたい車とかってありますか?
gaku——
HoldenのAstra Cityです!…聞いたことないっすよね。笑別に特別な車ではなくて、オーストラリアのメーカーの軽自動車的な位置付けなんですけど、ワーホリの時に地元のオージーから8万くらいで買ったボロ車です。
一年乗って友人に譲って帰ってきたんですけど、思い出が詰まってるんです。
今ごろどうなってるかなぁ…笑Holdenブランドは2021年で販売終了になってしまうみたいで寂しいです。
INO——
思い出がある車でのトリップとはまたロマンがありますね!
山崎さんにとってのサーフィンと車について教えてください。
gaku——
車に何を求めるかって人によってそれぞれ違うと思うんです。
そして、それはサーフィンにもライフスタイルにも出ると思うんです。
旧車が好きな人ってカルチャーとか背景にあるものを大事にするし、機能的な車を選ぶ人はサーフボードやウエットスーツにも機能性を求めるし。
それぞれどういう理由で選んでいるか聞いてみると面白そうですよね。
あ、それがこの企画か!笑
僕にとってはどちらも仕事道具でありライフスタイルでもある。
まさに相棒的な大事な存在ですね。
INO——
わぁ!このコーナーの説明してくださってありがとうございます^^笑
最後に山崎さんついて教えてください^^
gaku——
僕は、四国の高知県で生まれ育ちました。
数年前に高知から引っ越してきて、現在はRASH WETSUITSで働いています。
元々高知にいた時からRASHを買って着ていて、Black Editionというラインナップのウエットを初めて着たときはとても衝撃的でした。
セミドライなのに重くない。全身ジャージなのに冬が越せる。最高のウエットだったんです。
それから数年後、地元のショップのオーナーから「RASH で働けるかもしれないよ」と聞きました。
高知は波もいいし大好きなのですがサーフィン業界で働けるところがないんですね。
サーフィンに関わる仕事がしたいと思っていたので思ってもみないチャンスでした。
現在は毎日ああでもないこうでもないと考えながら波乗りして、それを工場と共有してものづくりに生かしたり、営業活動に生かしたり。
サーフィンをすることが仕事に繋がるなんて思ってもみなかったので不思議な感覚です。
他の社員もサーフィンするので、それぞれのこだわりを持ち寄って、よりいいものが作れたらなぁと、毎日やり合っています。
そうやって出来上がったモノの良さを、もっと多くの人に知ってもらって、使ってもらって、楽しくサーフィンをしてもらいたいですね。
今回筆者は山崎さんが所属するRASHへとお邪魔した。
目の前にはR134を挟んで、最高のビューが広がる。
そこに一軒家オフィスを構えるRASH wet suits。
代表の岡社長と、営業部長である齋藤さんと話していると、稲村ヶ崎のようなメロウでまるで包み込むような優しさを感じる。穏やかで、心地よい。そしてサーフィンへの愛。
この感覚は、ハワイに住んでる時のようだ。
思い起こせばあの時に住んでいた場所もリーフの海とハイキングできる山がありローカルには愛があった。
こうやってローカリズムに触れ合い、職人の魂を聞く。
そんなのもサーフィンライフ。
ドラマがあっていいではないか。
▶︎撮影協力
RASH wetsuits https://www.rashwetsuits.com/2022CW/
RASH WETSUITS ONLINE STORE https://www.rashwetsuits.online/
RASH instagram https://www.instagram.com/rash_wetsuits/